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フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


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615 教えますん

 というわけで、色々やることが増えて夜にはヘトヘト。

 自衛隊が作ってくれたドラム缶風呂に入って、お湯に浸かったまま寝落ちしそうになるのを堪える。〖温泉〗とかやる気力はない。アレ、結構体力つかうんや。

 茹で涼姫になって出ていくと、学生組が焚き火の前で顔を寄せ合っていた。

 遠くに見れば、宿題をやっているようである。

 ワシは、風呂待ちの間に済ませた。さて寝よう。

 私は寝所のテントに向かった――のに、メープルちゃん、リッカ、アリスが叫ぶ。


「あっ、スウさん!」

「スウだ!逃がすな!」

「スウさん、なんで寝所に向かってるんですか!」


 いや、当たり前でしょ!? 疲れてて、眠いんだもん!


「教えてくれるって約束でしたよね!?」


 アリスが私を見つけて指差すと、リッカとメープルちゃんが見えない踏み込みで、いつの間にか私の隣にいた。


「約束は、してない!」


 流石にズルいか・・・!? 約束はしてないけど、これは詐欺に近い。

 ただまぁ逃げられる気がしない、リッカとメープルちゃんに左右から腕を組まれたら、恐怖しか沸いてこない。逃げようとした瞬間、左右の腕が肩からアイスのコーンみたいにスコーンと抜けるんだよ、きっと。


「スウねえちゃん教えてくれよー!」

「スウさんお願いします!」


 綾麻兄妹も、なんか拝んでいる。

 まあ、妹と弟みたいな小学生二人に頼まれたら、お姉ちゃん断れないや。

 というか断ったら、左右の二人にチキンロックで私の腕を手羽先みたいにされそうだから断れないんだけどさ。


「じゃ、じゃあわからない所、有る人」


 全員が手を挙げた。

 これはちょっと手が掛かりそうである。


 でも最終的に手は掛からなかった。なんでかと言うと、


「懐かしいですね」

「おっ、気体のmol計算か」

「そこは鳩ノ巣理論で行けますよ」


 なんて現役バリバリで化学を使ってるUSSFと自衛隊の技術班の人たちが集まってきて、寄ってたかって学生組に色々教えてくれだした。

 教える方も実に楽しそうだった。しかも実践的な説明あり。


 英語科目に至っては、本場ネイティブのUSSFの皆さんが教えてくれる。――イギリスの英語との齟齬が出た場合は、アリスが訂正してた。


 たまにアリスと、名前を知らない米兵さんが「これが本当の英語です!」「こっちがメジャーな英語ですよ!」なんて論争してたりしたけど。――怖い。


 「colorってなんですか? colourですよ! やだやだ、憶えられないんですか?」「無駄を省いているだけです!」。――怖い。


 そうして綺怜くんが「body(バディー)」と発音すると、ヒートアップしたアリスに「綺怜くん、そんな読み方してはいけません! bodyはボディと発音するんです! oとaの違いも分からないほど脳みそを溶かしてはいけません!」。なんて言われて、綺怜くんが目を白黒。

「えっ、えっ」

「綺怜さん、バディと読むのが国際的な場で通用する英語というものですよ!」

「綺怜くんの脳を溶かさないで下さい!」


 昔に翻訳された英語はイギリス英語寄りなんだよね。今はアメリカ英語に寄って行ってるけど。

 でも、綺怜くんが困ってるので私は叫んだ。


「地球から20000光年も離れた惑星で、地球の国際問題起こすな!」


 言い合いしていた2人が「しょぼーん」と、豚さんみたいな顔になった。


 あと、マイルズなんかは科学も日本の語学も行けちゃう天才ぶり――そうだったこの人、宇宙科学やってる上に軍に飛び級で入った、超絶エリートだった。

 マイルズが私にニヤリとする。


「どうだスウ、見直したか? パイロットは頭がいいんだからな」

「うん、凄い」


 流石の一言に尽きる。


「な、なんだ――お前は本当に素直だな!」


 マイルズが真っ赤になって、そっぽを向く。

 いや普通に凄いって思ったからだけど。

 というか普段お調子者のアレックスさんまで頭良くて(本当にパイロットって頭いいんだな)なんて、失礼なことを考えてたんだぜ、マイルズの前にいるヤツ。


「チートレベルのお前に凄いと言われると、何と言うか、落ち着かないな」


 マイルズがそっぽを向いたまま言った。

 実際〖サイコメトリー〗でチートしてますから。チートレベルではなくチートしてるんです。

 さぁ、さて、私は寝よう。

 先生は軍人さんたちに任せて、私はスヤスヤした。

 あの人達の体力は、無限だし。


 スヤァ。


 その後も毎日、科学班の人やマイルズがみんなに勉強を教えていく、マイルズなんて受験問題を元にした宿題すら教えてる。――うーん、日本の受験問題はアホみたいに難しいらしいけど・・・(その代わり海外は卒業が難しいらしい)それに触れたことない癖に応用だけで、あっさり教えていくマイルズも、なかなかチート。

 みんなの宿題は最強頭脳メンの授業により滞りなく進んだのでした。

 お陰で私は、いっぱい睡眠できてお肌ツヤツヤ。

 

 そして私達が学校に戻ると、USSFや自衛隊に対抗心を燃やした先生たちが、滅茶苦茶分かりやすい授業をしてくれるようになったのは、もう少し先の話。


 というわけで、サバイバルなのに最強教育環境がなぜか構築されました。

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 マイルズさんは言うに及ばず、自衛隊や兵士の皆さんってなんやかんやでエリート集団ですもんね…ましてや今回はその集団から選抜された面子ですし。 下手な塾や予備校より中身の濃い授業受け…
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