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フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


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614 大事になります

 アリスが首を傾げる。


「熱するって、石油採掘現場の天辺で燃えてる火ですか?」

「いや、あれは危険なガス対策」


 私が言うと、アリスが口を開いて宙を見た。


「――あー、なるほど」


 技術班の人が胸を叩く。


「じゃあ、採掘場建築と精製場建築は、我々に任せて下さい」

「有難うございます! ――ところで運営さん」


❝モデレイター(FL運営):はい❞


「この油田って、本当に私がゲットしていいんですか?」


❝モデレイター(FL運営):問題ありません。その惑星は現在連合の管理できない状態にありますので、連合にも権利はありません。それにその資源の採掘権がスウさんに無いと、80層がクリアができませんよね?❞


「それはそう」


❝モデレイター(FL運営):その油田はスウさんの物です。ただ、クリア後に見つけられた場合、基本的に連合の管轄になります――すべての利益を持っていくわけではないですが❞


 スタートダッシュ特典みたいな感じ?


「――よしじゃあ、日本に輸出してから、日本に他の国に売ってもらおう」


 私が言うと、


「ははは、助かるよスウ君」


 柏木一佐も笑った。


❝おおっ、日本が夢の原油原産国に・・・❞

❝モデレイター(フー):スウさん、原油を運ぶのは勿論、沖小路宇宙運輸よね!?❞


 フーリが、ガッツリ見てた。


「そ、それは、勿論だよ」


 USSFと自衛隊は蒸気船を動かしてたみたいだから石炭も見つかったんだろうし、それも沖小路宇宙運輸が運べば潤うだろうなあ。


 まあ銀河の果てから運んで、関税もあって、どんだけ利益が出るんだろう? とは思うけど。

 私という微妙な計算機で計算していると、とんでもない人からのコメントが。


❝モデレイター(マキシマム・アームストロング):こちらアメリカ合衆国大統領マキシマム・アームストロングだ。スウくん、そのオイルをドル建てのみで購入できるようにしてくれないか!❞

❝この娘、アメリカ大統領をモデレイターにしとるwww❞


 安全保障も大変だなぁ。


「あー、いいですよー。日本にも、ドルで売ります」


❝モデレイター(マキシマム・アームストロング):ありがたい!❞


「その代わり、私のこと御贔屓にしてやってくださいな」


❝モデレイター(マキシマム・アームストロング):もちろんだとも! 君はアメリカのSpecial Partnership(特別なパートナーシップ)だ! 国を上げて君を贔屓しよう!❞


 わーい。


「いやはや、スウ君が最強のボディーガードを手に入れてしまったよ」


 ヴィックが自分の国の大統領のコメントを見ながら、お手上げだと肩を竦めた。


❝モデレイター(マキシマム・アームストロング):ああ! スウくんへの攻撃は、アメリカ合衆国への攻撃とみなす!❞


 あ、マジで最強のボディガードだ、これ。

 ヴィックはエレノアさんから、和紙みたいな紙を受け取って、私に渡してくる。


「ところでスウくん、この書類のここに名前を書いておいてくれないか?」


❝調印始めやがったwww ヴィック仕事はええよwww❞


「はーい」


❝軽っ、軽すぎるぞ女子高生!!❞


 私が名前を書くと、ヴィックが「くわっ」っと振り向き「ジョンソン少佐!!」と叫んだ。え、少佐?

 すると、ものすごい勢いで走ってきた筋肉さん。


「よし、今すぐ地球に戻って、この書類を大統領へ!」

Sir(サー), yes(イエッ), sir(サー)!」


 踵を地面に打ち振り下ろし、敬礼をして、ものすごい巻舌で咆哮したジョンソン筋肉が、何人か連れて走り出す。

 まって、少佐は伝令に使う階級じゃなかろうよ・・・?


「国家の一大事だ。しっかりと頼む!」


 なんか大事(おおごと)になってる。




「なんで皆さんあんなに慌てているんですか?」

「石油は重要資源なのに、地球だともう、石油の在り処は大体予想されて掘られちゃってるからねぇ。新しい油田を見つけるのが大変すぎるんだ」


 私が呟くと、アリスがきょとんとした。


「そうなんですか? そもそも予想なんてできるんですか?」

「うん、生物が生まれて以降、特に中生代以降とかそれ以降の超大陸の入江になってた場所に石油の元の生物はいた。――んで、深めの場所の酸素が無い辺りに石油ができる。炭素が酸化されて持ってかないからね」

「二酸化炭素ですか?」


「恐怖属性へのなりぞこないか」――なんか遠くから狂信者の発言が聞こえたけど、無視をしよう。


「そう二酸化炭素――で、こういった石油ができる好都合な場所は、だいたい予測が付く。それが盛り上がってくると尚有り難い。古代の超大陸の形の研究って、石油の在り処を当てる超重要学問なんだよ」

「な、なるほど――日本はどうですか?」

「あー、ダメダメ。日本の周り見てみて、沈み込むプレートばっか。石油があっても採掘しにくいし、油田が破壊された可能性まである」

「それは・・・残念です」

「ワンチャンあって、日本海側かなぁ――でもその代わり」

「その代わり?」

「沈み込む場所ではメタンハイドレードが生成されやすい」

「おおっ」

「メタンハイドレードはよく燃えるよ。そしてメタンは温室効果が強くて、メタンハイドレードはほっとくと勝手に大気中に出てきて地球を温暖化させるんで・・・はよ使ったほうが良いみたいなんだけどねぇ」

「早く使いましょうよ! その方が地球のためじゃないですか!」

「・・・いやぁ、やっぱ採れるのが沈み込む場所だから、深海になっちゃって採掘がしにくい。それなのに相手の石油は採掘簡単、精製したらエネルギーから、道路、ガス、石油製品まで骨の髄までしゃぶれるコスパ最強、安い代表で万能だから、採算で全く勝てないんだよ」


 アリスがヘニャヘニャと崩れ去る。


「悔しいです~」


 いや、あんた国籍イギリス人やん。

 アリスが日本を心配しすぎ問題。

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 まぁリアルでも新しい技術より枯れた技術のが蓄積されたものが多い=安定感と信頼感は凄いですからなぁ。メタンは確かに素晴らしい資源ですが、安定して供給するにはもっとお金をかけないとで…
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