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第62話 右京さんの弟子がいっぱい来た

「ふわぁ〜……」



 ふむ……今日もいい朝である。



 翌日。俺は昨日の疲れがあったのか、ぐっすりと眠っていた様で遅刻スレスレの時間に起きていた。



「うにゅー……」



 メマも疲れていたのか、指を咥えながらまだ眠っている。うん、祭りの後とかって疲れるよな〜。しかも昨日は遅くまで起きてたみたいだしな。



 今日はもう少し寝させといて、もし起きて店に来る時は迎えに来よう。



 そんな事を思いながら下へと降り、俺はダラダラと支度を済まし、10分ぐらい遅刻して店へと向かった。



「お、お〜……っ!」



 店へ向かおうとすると、それまでにあるのは路駐している5台程の車。



 これはもしかしてなんじゃないか!?



 俺は車で狭くなった道を、なるべく急いで進む。そして、店前に着くとーー



「お〜?」



 そこには何故か店の前でたむろしている、一団があった。10人程だろうが……全員が和服。何か誰かと言い争ってる?



「あっ!!」



 すると、俺はある人と目が合う。

 中心には右京さんと、凪さんが立っている……メイド服姿で。



「哲平さん!」

「? はい?」



 右京さんが俺の名前を呼ぶと、周りに居た人だかりはギロリと振り向いて来る。



「あんたが……」

「貴方が師匠に勝った……」

「なるほど……」



 え、なになになに? なんでそんな近づいて来るの?



「えーっと?」

「「「「「これからよろしくお願いします!!」」」」」

「………はい?」



 俺は奥の方で頭を抱えている右京さんを視界に入れながら、目の前で頭を下げている人達に首を傾げるのだった。






「それで……この人達が右京さんの弟子だと?」

「そうなんですよ。祭りが終わったら人手が居ると思いまして」



 右京さんは優雅に口を隠しながら笑っている……いや、前々から連れて来たいとは言ってたけどさー……。



「急過ぎないですかね?」

「偶々、連絡が取れたので。それにKIROからの食料輸入の件についてまだ話がついてなかったので、これを機に『桜花』の者達……未来の者達と合わせて色々とお話をしようかと思いまして」



 あー……確かメマとの仲を取り持つ代わりに、家を造る手伝いをしてくれる手筈だったんだっけ?

 最終的には仲取り持ったし、しかもファントム倒したお陰で右京さんの身体が軽くなった。


 ーーで、結局は見返りも何も貰ってないし、枝豆も右京さんの旅館の『桜花』に送ってないね。忘れてたわ。



「あー、じゃあ軽く話を詰めて行きますかー……!」

「では、宜しくお願いします」

「「「宜しくお願いします!!」」」



 俺はいつもよりも丁寧な言葉遣いの右京さんに釣られて口調を正しながら、ウチの枝豆を卸す話について話し合った。


 枝豆は月に俺達が卸せるだけ卸す、そして枝豆の値段は前に決めていた通り100g1000円で卸す事になった。それで弟子達からの反論があったものの、店の茹でた枝豆(神石は使ってないもの)を食べさせると速攻で堕ちていた。

 運送料等も全て『桜花』で持ってくれるそうで、本当にありがたい話である。



「では私はこれで失礼しますね」

「ん? アレ? もう帰るんですか?」



 話し合いが終わると同時に右京さんが立ち上がる。



 いつもなら牛乳も飲んで行くんだけどな?



「い、いや、決して早く家に帰りたいとか、そういうのではなく………」



 ほほぅ……何ですか? 最後まで言ってくださいよ? うん?


 俺がニヤニヤと見ていると、右京さんは恥ずかしそうに店から飛び出して行った。うーむ………これは早く神社とか作った方がいいか?



「おい、師匠があんな顔……」

「凄い乙女でしたね」

「遂に師匠にも春が……」



 そんな事を思っていると、背後で見ていた弟子諸君も同意見の様だ。



 ーーって。



「君達結局どうすんの? 右京さんもう行っちゃったけど?」

「「「え?」」」



 ………ん? だって泊まるところとか……荷物を運んだりとかあるんじゃないの?



 俺と弟子諸君が向かい合って困っていると、横に居た凪さんが言った。



「最初に言ってただろう……『これからよろしくお願いします』って……」



 …………え? 結局こうなんの?



 俺はまた、集合住宅を作った。皆んなも寮には慣れてると言ってくれたので良かったが、流石に俺1人だけでは大変だと源さんにも手伝って貰った。

 付き添いで来た、本日2度目の右京さんに俺はニヨニヨとしながらも作業を進めるのだった。





 だけど……今日もいつも通りの客数だったなぁ。祭りで少しでも増えると思ってたんだけどなぁ……。

「面白い!」

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