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銀の君主  作者: ひよこ豆大佐
第1章 勇王国編
7/23

7話 ランク上げ申請

何時に更新すべきですか?

 封印って?消えたわけじゃなくて良かったが……いや良くはないが。これのせいで《聖王》を感じなかったのか……。

ところで、冒険者相手ならともかく受付嬢さんとかには敬語の方がいいよな?


「ランク上げの申請をします」

「それではギルドカードを水晶に翳し、表示する異能をお選びください」


 《空間》と《憤怒》……どちらも強力だがランクは早めに上げたいから伏せなくてもいいだろう。『王の異能』が相手でなければ対応できる。


「確認しました。(《空間》《憤怒》……最強種と大罪種……)私では判断できない異能をお持ちでしたので、ギルドマスターに報告してきてもよろしいでしょうか」

「問題ないです」


〜ギルドマスター視点〜


「失礼します。ギルドマスター、新規冒険者のランク上げ申請なのですが。私ではどこまで上げれば良いか判断できない異能だったため、ギルドマスターの判断を仰ぎたいのですが」

「元Aランクのセミラスにも判断できないモノなの?」

「最強種と大罪種を1つずつ持っている者なんて見たことありませんでしたから」

「は?最強種と大罪種?」

「はい、大罪種に至っては大罪種の中でも最強に近い『憤怒』です」

「……最強種の方は?」

「《空間》です」

「…………ちょっと考えさせて」


 どちらも1つ持ってるだけで国で囲いたいほどの力……。ランクを高くして他国に行かれても困るけど、その2つを十全に扱えていたらすぐにランクは上がるでしょうし、下手に低いままだと他の冒険者に知られたときに反感を買う……。


「C+にしましょう」

「……承知しました」

「Bでもいいんだけど、登録したてでB以上だったら他国から勧誘されそうじゃない?できればこの国に留まる時間を増やしたいのよね。せめて"この国出身の冒険者"くらいには、ね」

「なるほど……それでは私は下に戻り手続きをしてきます。失礼しました」


 最強種と大罪種ねぇ……そんなの何世代も前の世代を生きた者だけだと思っていたけど……先祖返りかしら。


〜メナス視点〜


「お待たせ致しました。メナス様のランクはC+となります」


 「C+」という言葉が聞こえたとき、ギルド内が若干ざわついた。聞き耳立てんな、酒でも飲んどけ。


「それが高いのか普通なのか分かりませんが、これで薬草採取などをやらずに済んだ、と捉えていいのですか?」

「はい。C+で受けられる依頼はB-とC以下なので薬草採取も受けられますが、必須依頼ではありません」

「なるほど」

「メナスさん!C+なんて凄いですね!!すぐにBに……いえ、きっとAにも上がれますよ!!」

「ふふっ、そうだな……。俺は早速依頼を受けるつもりだが、エリーゼは……」

「そうですね。依頼について行くわけにはいきませんから、私は帰ります。依頼頑張ってください!」

「あぁ!」

「そういえば、エリーゼは何で森にいたんだ?」

「あぅ……それはですね……公務に疲れて城を抜け出し、森の動物たちと戯れようとしていたら……」

「森の肉食動物(魔物)の群れに遭遇したわけか」

「……はい」

「シエラ殿くらいの護衛は必要だったかもな」

「シエラは真面目なので公務に戻されてしまいます……」

「あぁ……」

「まぁ、また抜け出したくなったら事後報告を陛下にすることになるかもしれんが、護衛くらいはしてやる。事前にそうなる可能性を陛下に伝えておけばいいんじゃないか?」

「そうですね!メナスさんが護衛をしてくださるなら……あっ、でもC+だと足りないかもしれません……」

「じゃあ、早めに上げないとな」

「お願いします……」

「それじゃあセミラスさん、依頼を受けたいのですがオススメはありますか?」

「そうですね……オーク討伐なんてどうでしょう?グランテさんを簡単に倒せる腕なら問題ないはずなのですが」

「じゃあ、それで」

「オーク討伐は常設依頼ですので期限は30日となります。期限を過ぎれば失敗扱いとなりますので違約金が発生しますのでお気をつけください。また、失敗扱いの場合はランクアップに必要な依頼数が1つ増えることになります」


 自分の力量を把握できてなければ簡単に死ぬし、生還しても違約金か……。俺には関係ないな。


「オーク討伐でよろしいですか?」

「はい」

「それではカードを」


 水晶を翳すとカードに「オーク討伐 未達成」と表示された。


「これで受理されました。お気をつけて行ってらっしゃいませ」


 さて、初依頼といこうか!

次回は午後7時に更新です

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