1話 ここどこ?
初投稿です。初めて書きました。
学校通いながら少しずつ進めていきます!
元は自分の妄想の中の物語なので
ご都合主義があるかもしれませんが、
生暖かい目で見守ってください。
聖歴762年
『精霊界 アリステル』に
魔神が攻め込んできた。
緑に満ちていた世界は火の海に。
「王よ!お逃げください!」
「我らが時間稼ぎを!」
「ま、待て!俺も戦うぞ!」
「いけません!王とあの者では相性が悪すぎます!
お逃げください!」
従者たちに逃げるように言われたが、それでも戦おうとしたとき足元が光り。
「なんだ!?」
瞬く間に描かれた魔法陣。
迸る光の奔流。
そこで俺の記憶は途切れた。
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聖歴973年
んん…
目を開けるとそこは森の中だった。
「ここはどこだ?みんなは?」
戦いはどうなったんだ?俺は立ち上がり、周囲を見渡したが見える物は
木
木
木
・
・
・
「まずは人を探すか…」
そう独り言を言い、スキルを使おうとしたとき
「!?」
【気配察知】に反応があった。何かが物凄い勢いで近づいてくる。その方向へ目を凝らすと
ウルフの群れがフードを被った者を追っていた。
「おいおい、なんでこっちに来るんだ?!
クソっ…おい!!
助けは必要か!!?」
フードの者がこちらに気づいた。
「!!お願いします!助けてください!」
反応を聞いた瞬間、狼に向かい走り出し、
俺は魔法を発動した。
「『魔剣・召喚』!」
魔法陣から出てきた黒い刀を走りながら抜き放ち、
フードの者とすれ違った瞬間
「『雷魔剣 ワグナーツ』!!」
刀に雷を纏い、腕を天に掲げ振りがざす範囲型魔法剣。
怒号と共にウルフの頭を雷が通り過ぎ、頭を消し飛ばした。
「oh......やりすぎたかな」
どう見ても過剰攻撃だが、俺は見なかったことにしてフードの者を見た。
「大丈夫か?」
「は、はひ!あぅ…」
噛んだ…それよりも。
「その声…女だったのか…」
いや、声の高い男もいるよなと思ったが
「はい…助けて頂きありがとうございました」
女で合っていたようだ。
「あの!あなたの名前を教えてくれませんか?
お礼もしたいですし。
あ、私から名乗った方がいいですよね。
私の名前はエリーゼ。エリーゼ・フィデルラーゼです!」
「礼はいらんが、俺の名前はメナス。メナス・ハルファールだ」
「メナスさん…ハルファールという姓は"勇王国"では聞いた事がありませんが、他国の方でしょうか?」
「いや、俺は…っと、そうだ、ここはどこなんだ?
勇王国の領土なのか?」
「はい、ここは『勇王国 シュタルガンテ』の王都付近の森です」
「そうか…」
「?」
「あー…なんでもない」
シュタルガンテってことは
ここは精霊界ではなく、人間界か。
「俺は精霊界の者だ。」
「精霊界の…なるほど。
「(なぜ精霊界のお方が勇王国にいるのかは分かりませんが、詮索はよくないですよね)」
「メナスさんはこれからどうなさるのですか?」
「そうだな…」
精霊界へ直接転移ができるのは、シェニフィアだけ…ひとまず神王国を目指すか
「神王国を目指すよ。あそこなら精霊界への転移門があるからな」
「神王国ですか…」
エリーゼの声音が悲しそうに。
「でも、所持金も無いから
勇王国で稼いでから行くことにするよ」
「ほんとですか!!」
嬉しそうになった。
「さっきは礼はいらないと言ったが、勇王国の土地勘は無いからな。王都まで案内してくれないか?」
「はい!!」
それがメナスとエリーゼの最初の出会いだった。
誤字や、おかしな日本語があったら申し訳ない…