いつもと違う竜帝城
さて、あのパーティーの日から数日が経ちました。
世間はかつてツェイロンから嫁いだ
幻の妃・故メイファ妃の話題で持ちきりです。
ですが、一方で、大きな騒動も巻き起こっているとです。
今まで血みどろの侵略戦争とか、植民地化とか、一方的な宣戦布告とか、
そう言った強引な手段を取ってこなかった、珍しい宗主国。
その竜帝国の歴史を翻す、大騒動が宗主国の竜帝国中を駆け巡り、
そしてその属国である各国を震撼させました。
一方でこれは、非業の死を遂げた
故メイファ妃への追悼のための出陣とか、
いろいろ言われてますけどねぇ・・・
何だか大変なことになってそうな匂い・・・
すっごいするでしょう?
でも、私がこんなにのんびりと解説しております。
みなさま、もう薄々お気づきかなって思いますけど・・・
えぇ・・・そうですよ。
・・・このパターンですよ。
またこのパターンですよ。
やっぱり・・・父子です。
限りなく父子です。
これはもはや、血筋なのでしょうか。
「はい、こちら終わりました。最終チェックお願いします」
と、処理した書類をディルに渡します。
「あぁ、助かる。あと3分後にメイリィをチャージさせてくれ」
「・・・はぁ、わかりました」
真面目なお仕事モードなのに、私は30分起きの、
メイリィチャージをディルに要求されております。
これに関しては、仲良しパーティー&臣下の皆さまからの、
是非・・・っ!お願いだからぁっ!!と言う、
必死の懇願により、しょうがなくお受けしております。
これによって、ディルの稼働率が上がるそうなのです。
そう言えば・・・シンシャ兄さまとアレン義兄さまもやっていましたね。
30分ごとの、エイダ義姉さまお尻ぺんぺんチャージと、
ユーリィ姉さまくんくんチャージです。
一国の皇太子・王太子殿下には、なくてはならないものなのでしょうか。
・・・今度、隣国の王太子をやっている友人に、
お手紙で聞いてみましょう。
えぇと・・・まず簡潔に申しますと、
現在、竜帝城に、竜帝陛下はいらっしゃいません。
ディルが一時的全面的に、竜帝陛下の権限を委譲されております。
よって、普段竜帝陛下が処理するお仕事、皇太子としてのお仕事を、
ディルの兄弟、ルゼくん、レオくん、カイくん、
そして私たちディルの婚約者チームの
シア、アナ、ミフェイ姉さんで手分けして、
何かあった時のサポに竜帝妃のユリアナさまが入っています。
もちろん、他の優秀な臣下の方々もいらっしゃいますが、
メインは私たちでせっせとこなしております。
一応、私も王女。王女なので、こういうのは結構慣れっこ。
さくさくこなしております。
あぁ・・・それにしても・・・
メインは竜帝陛下が全部やっているので・・・
私は竜帝城で書類仕事です。
地味だけども大切な書類仕事です。
つまり、こう言いたいわけです。
ヒロイン・・・また活躍シーン・・・ないっっ!!!
「あ、メイリィ、こっちの書類手伝ってくれない?」
「は~い、アナ」
こうして私たちは、物語の渦中から遠く離れ、
書類仕事に精を出しているのです。
しかし・・・こういった場面の緊迫展開には、
ヒロインが這う這うの体でがんばるよりも・・・
神ボスと裏ボスに任せれば、ちゃちゃっと解決するのですよ。
何も心配ありませんねっ!




