在庫品処分セール
―――波乱の晩餐会の翌日・・・
見事に二日酔いになったユリアナさまとソシエさまは、
それぞれ寝込んでおられました。
そりゃそうだ。あれだけ飲んで酔いつぶれていれば。
ぶっちゃけ、性格が男前になっておりました。
竜帝陛下がうぶな乙女のようになっておりましたし。
シアはそんなおふたりに二日酔い用の薬湯を差し入れしておりました。
それで一方、私はディル、ルゼくんと共に、
昨夜、泣き上戸になった挙句、吐きまくった竜帝陛下の寝所に、
恐れ多くもお見舞いにきております。
「父上、体調はいかがですか」
ディルが問うと、竜帝陛下は、昨晩のあの泣き上戸が嘘のように、
美しい微笑で私たちを出迎えられました。
「問題ない」
「それなら、良かった」
「あぁ・・・」
「今日は、できる限り私たちが公務を分担しますので、
ゆっくりお休みください」
「・・・そうか。・・・そうだ」
「はい」
「・・・第3皇子と、第4皇子も、使っていいよ」
レオくんとカイくんですか・・・?
それを聞いたディルとルゼくんは、
少々驚いたような顔をされておりました。
「・・・では、その通りに」
驚きつつも、ディルが頷きます。
「うん」
そう、頷きを返した竜帝陛下の枕元には、
昨晩のねこちゃんぬいぐるみと、
父さまからのお手紙が置かれておりました。
もう、酔いからさめられた、と言うことで、
万年筆と共に、いろいろとお持ちした品を、
竜帝陛下にお渡しいたしましょう。
「それで、父上。メイリィが渡したいものがあるそうなのですが」
ディルがここで、話を振ってくれます。
「・・・何だ?」
「・・・こちらを」
袋いっぱいに詰めてまいりました!
何故送ってきたかわからない・・・
父さまからの謎グッズコレクション!
ぶっちゃけ・・・置き場所に困っていたのです。
「・・・これは・・・?」
「シャクヤ王が、送ってこられた品々です」
と、ディル。
「あの・・・その、迷惑でしたら・・・その、処分しますが・・・」
ぶっちゃけ、父さま臭が染みついているのなら、
すべからく処分しとうございます。
しかし、需要があるのならばお譲りするのもいいですよね。
「・・・いや、後で、中を確認する。置いておいて」
おや・・・う・・・受け取ってくださると・・・!?
あ・・・ありがたやありがたや。
と、言うわけで、無事竜帝陛下に父さまグッズを押し付け・・・
いえ、お譲りしました。
私たち婚約者4人も、最近は公務を手伝うようになりました。
ディルは私を部屋から出したくないと渋ったのですが、
何故かアナに連れていかれ、戻ってきたら即OKを出しました。
・・・一体どんなやり取りがあったのでしょうか。
世の中には、知らない方がいいこともありますよね?
と言うわけで、私たちはディルの執務室でルゼくんと一緒にお手伝いです。
ディルは竜帝陛下のお仕事も、レオくんと手分けして処理していきます。
カイくんはレオくんのお手伝いです。
キーシャくんとたまを軽く紹介したら、
おふたりとも意識が異次元へ飛びかけていましたが、
執務室の一郭でもっふぃたちと戯れる姿に、
俄然やる気を出してくださいました。
で、最近知ったのですが、
レオくんって、割と優秀でした。
ディルと同じように、書類が飛ぶように流れていくとです。
これも、従順な下僕効果か何かでしょうか・・・
まぁ、終わり良ければ総て良しってことで。




