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策戦会議


実は生きていた・・・と言うか、

神龍と言う限りなく神に近い最高位の魔物として

生き返ったキーシャくんは、お兄ちゃんと寝たい・・・と甘え、

今はルゼくんのお部屋で寝ています。


ルゼくんもまんざらではないようで。

たまにベッドにもっふぃたちが侵入するので、

ルゼくんも大満足なようです。


むしろ、キーシャくんをもっふぃのように毎日愛でる日々。

あぁ・・・微笑ましいですね。


何故かそれを見て、アナが度々頬を赤らめて、

まるで何かを抑えるかのように、

謎の踊りを披露しているのですが・・・


シア曰く、大丈夫・・・だ、そうなので・・・

い・・・いいのですかね・・・?

放っておいて・・・

まぁ、すぐにいつものアナに戻りますし、

その前よりも確実にキラキラオーラが増しているので・・・


まぁ・・・いいのですかね?

うん。


ともかく、すっかり皇太子宮にいついたキーシャくんですが、

ディルが、適当に理由をでっち上げました。


「・・・拾ってきた」


全く以って説得力がありませんでしたが、

ルゼくんが部下の近衛騎士たちを一瞥すると、

近衛騎士たちも何故かすんなり頷きました。

何でしょう・・・この無言の圧力。


竜族の侍女さんたちも、最初よりはだいぶ仲良くなって・・・

古参の侍女長さんはその言葉に何の疑いもなく、

他の侍女さんたちを頷かせておりました。

因みに、昔、シアやルゼくんに暴言を吐いた

侍女さんたちがいましたね。

そのため、侍女長さんが侍女たちを一掃、再教育し、

皇太子宮を再改革してくださったようです。


元々は、ディルがそこら辺に興味がなく、

そして、侍女さんたちとの交流もほぼなかったため、

(言い寄ってこられるのが面倒だったそうな)

ディルに言い寄らない侍女を中心に集めていたようですが、

最近は、私たち婚約者のことを慕ってくれる

侍女さんたちを中心に集め、教育されたとのことです。

もちろん、ディルに媚びへつらったりなどいたしません。


まぁ、相変わらず私たちの生活力が高すぎて、

侍女さんたちに苦笑されながらも

温かく見守っていただいております。


よい侍女さんたちに恵まれましたね。


そして、そのディルの説明でみなさん、何故か快く頷き、

なるべくキーシャのことは外で他言しないように・・・との

注釈もつけられました。


何故・・・?と、首を傾げる方もいらっしゃいましたが・・・


「メイリィさまと同じです」

と、侍女長さんが告げると、みなさま、一様に納得されました。

何故か、シアやアナたちまで頷いております。


え・・・?どう言うことなのでしょう?

まぁ、私としては、キーシャくんと一緒に

みんなで楽しく過ごせればそれでいいのです。


そう言えば、私とルゼくんがキーシャくんに連れて来られたもっふぃの楽園は、

空間魔法で作った、キーシャくんのお手製なのだそうです。

もしかしたら、私とルゼくんが攫われたのも、

近い力を使われたのかもと言っていました。

もちろん、キーシャくんが作った空間への

ディルの出入りは自由で私たちを迎えに来た時は、

キーシャくんはみんなの出入りも許可してくれたので、

他のみんなも駆けつけて来られたわけです。


せっかくだからと、キーシャくんがルゼくんの部屋にいついた結果、

もっふぃたちも自然とそこに移住したようです。

完全にルゼくんの私室がもっふぃの楽園になりました。

ルゼくんが感激のあまり感涙を流しておりました。

因みに、皇子と言う立場もあるので、

日用品は何故かめくるめくディルグッズで埋め尽くされておりましたが・・・

とても広々としているので、おっきなもっふぃがいても余裕です。


ルゼくんはおっきなもっふぃ・・・ポチにもふまれながら、

キーシャくんにぎゅむーっと抱きしめられる日々に、

最近はますますキーシャくんへのブラコンが悪化しているとか。


因みに、ウチのもふちゃんとふぃーくんも、

シアのお部屋で寝ているものの、私たちが遊び相手になってあげられない時は、

仲間のもっふぃたちと仲良くもふぃもふぃしております。

逆に遊び相手になっている時は、他のもっふぃたちも来ます。

何故か、扉が閉まっていても来るとです。


キーシャくんに聞くと、“もっふぃだから!”と言う答えが返ってきました。

多分・・・もっふぃとは、それほどまでに偉大な存在なのだと・・・

思っておきましょう。・・・取り敢えず思っといてくださいまし。


「とにかく・・・まずは竜帝陛下への、キーシャくんの紹介ですよね」


「あぁ」

ひとまず場所を移動して、

いつもの私とディルのお部屋で作戦会議です。


「ひとまず、ウチの父さまは絶対に必要ですが・・・

一国の王ですし・・・そんな簡単には来られませんよね・・・」


「大丈夫よ。メイリィが“寂しい、会いに来て”と手紙を書けば、多分来るわよ」

と、アナ。


「え・・・それは、どうして」


「エイダさまとお手紙のやり取りをしているのだけど、

前にそう言う話をお手紙でされていたわ」

って、アナ!?いつの間にエイダ義姉ねえさまと文通を!?

えぇと・・・赤髪仲間でしょうか・・・?


「私もそう思う。シンシャさまも、メイリィが寂しいって言ったら、

すぐにでも会いに行きたい、お父君も絶対そう言うけど、

絶対お兄ちゃんの方が恋しいはずだ、って、お手紙で仰っていて」

え・・・シアまで!?何故にシンシャ兄さまと文通を!?

あれか・・・!?

シンシャ兄さまは本気でシアを妹にする気満々だったけれど、

いつの間に文通なんてしてたの―――っ!!?


「それなら、そのシンシャさまにバレないようにしなくちゃ」

と、アナ。


「バラしませんよ。あの父は。直前まで」

そうやって、王太子のシンシャ兄さまに公務を押し付けてきそうです。

でも、祖国うちには優秀な宰相である伯父(※母の兄)がおりますし・・・

シンシャ兄さまも通常であれば優秀な王太子なので、

まぁ、大丈夫だと思います。


「さすがはシャクヤ王だ」


「ディル、そこ、感心するところじゃないです」


「・・・そうなのか?」

ディルはきょとんとした顔をしていました。


「そう言えば・・・ディランさま、わかっておりますの?」

と、アナ。


「何だ、何か見落としていたか?」

ディルは首を傾げながら、アナを見やります。


「・・・シャクヤ陛下が来られる・・・と言うことは、

メイリィが婚約者としてこちらに来てから、初めて会うと言うことですわ」


「あぁ、そうだな」


「義理のお父さまに会うことになるのですよ」


「それが、どうした?」

きょとんとしているディル。

マジでわかっていないようでした。

シアとアルダさん、キャロルとエクレールが一様にがっくり来ていました。

ルゼくんとキーシャくんはきょとーんとしていますけどね。

さすがは、兄弟。反応がそっくりです。


「・・・ディランさま、娶る妻のお義父とうさまへの

挨拶は・・・基本ですわよ?」


「あぁ・・・いつも挨拶している」


「違いますわ!そんなことではシャクヤ陛下が激怒されて・・・

しまいには、メイリィが実家に連れ戻されてしまいますわよ!?」


「んな・・・っ!そんなことは許さん!」

ディルが血相を変えて立ち上がります。


「あなたが許さなくても・・・ダメです!

メイリィにかなわないあなたが、シャクヤ陛下にかなうとお思いで!!?」


「いや・・・魔力なら・・・」


「魔力の問題ではありません」


「なら、何の問題だ!」


「竜帝陛下が、決してシャクヤ陛下にかなわない問題と・・・同じですわ」


「んな・・・っ!?なんだと!?」

ディルが絶句しています。


「お・・・俺は、どうすればいい!」

最強の氷の竜皇太子が、絶望の表情を浮かべて震えているとです。


「・・・シア」


「えぇ、アナ」

シアとアナが互いに頷きます。


「ディランさま・・・今日から特訓しますわよ」

「私も協力しますね!」


「お前たち・・・!」

ディルが、希望に満ちた表情でふたりを見上げます。


「あの・・・私は・・・」


「メイリィ、ここは私たちに任せて!」

そこまで・・・アナに言われてしまえば・・・


「メイリィは、シャクヤ陛下へのお手紙をお願い!」

シアにもそう言われてしまえば・・・

まぁ・・・そうですね。


「じゃぁ・・・お任せします」


『任せてっ!!』

とても頼りになる親友たちと、将来お妃さまができるとは・・・

私は幸せ者ですね。











☆因みにルゼくんの頭の中☆

ディル兄上:兄上は兄上であり、兄上以上でも以下でもない兄上。

イザナ兄上:おかん。

レオハルト:アナ姉上の下僕いぬ&パシリ、腐れ縁。

カイ:弟、腹の底に自分と同じようなものを感じる。

キーシャ:弟、ぎゅーしてなでなでをねだってくるところが、何だか誰かと似ているような。

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