拝啓、エイダ義姉さま
『エイダ義姉さまへ
本当はシンシャ兄さまにもお手紙を差し上げたかったのですが、
差し上げたらそれはそれで調子に乗って、
3時間くらい私の手紙をくんくんして公務に支障が出ますので、
エイダ義姉さまへお手紙を書いた次第です。
さて、私は現在竜帝国でとても楽しく過ごしております。
私の婚約者で皇太子のディルさまはとてもお優しく、
日々とてもよくしてくださいます。
弟皇子のルゼくんは私と同じもっふぃ好きとわかり、
とても仲良くしていただいております。
他の婚約者のみんなとも割と楽しくやっております。
エルフの王国の王女・シンシアさまことシアも
私と同じようにもっふぃが大好きで、
もっふぃと一緒に遊んだり、好きな恋愛小説を読んだりと、
充実した日々を過ごしております。
先日の夜会でご一緒した竜姫さまこと、
アナスタシアさま・・・アナとも、
最近はシアとルゼくんと4人でもっふぃを愛でております。
アナもかわいいものは好きなようで、
趣味はぬいぐるみ集めだそうです。
アナはエイダ義姉さまと同じ赤い髪をしているので、
エイダ義姉さまを思い出して、時々懐かしくなります。
シンシャ兄さまのことを思い出して時々懐かしくなることは
あまりないので、シンシャ兄さまには
公務を頑張ってほしいと思っております。
そう言えば、ルゼくんが、
敬愛する兄皇子・・・つまりは私の婚約者・ディルさまの
“下僕”だと仰っていました。
そう言えば、昔シンシャ兄さまもエイダ義姉さまの“下僕”だと仰って、
ハァハァしておりましたが、結局あれはどう言う意味だったのでしょう?
私も竜帝国へ嫁ぐ年齢にもなりましたし、
そろそろその意味を知りたいなと思っております。
ステキな夫婦円満生活のアドバイスも含めて、
エイダ義姉さまにお伺いしたい次第です。
それでは、エイダ義姉さまもお体にお気をつけて。
メイリィより』




