表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

Prologue 1 とある世界の成り立ちと予言

世界観のちょっとした説明です。

 十三年前、世界は異世界になってしまった。


 ゲームに出てくるような架空の生物、後に魔物と呼ばれる怪物達が発生するようになり、人々の髪や瞳の色が奇抜になったかと思えば、誰もが一つは超常的な力、怪力や無から火を生み出す魔法などが使えるようになった。


 この十三年かで様々な事が起きたが、特に魔物発生からの約三年間は、怒涛であった。

 魔物による蹂躙や強い力を持った者の暴動、それに対抗する組織創設、魔物の発生源“魔神”の特定、魔神討伐実行、そして――討伐失敗。

 人類は大きな痛手を負った上に、今度はダンジョンと呼ばれる異空間が発生するようになる。

 以降、魔物はダンジョンの中で発生し、一定条件を満たすとスタンピードという現象、そのダンジョンから魔物が大量にあふれるようになり、いくつもあるダンジョンの内八つには、魔王が宿り、それを倒さない限り魔神は倒せなくなった。


 それから九年間、人類は辛酸を舐めながらも、ダンジョンを攻略していたところに、ある偉大な予言者が、命を賭してある予言をした。



「この予言を()してちょうど一年後、魔神をも屠る力を宿す者が現る。

 その英雄、秋の空の様な澄んだ天色(あまいろ)の髪と、人々の流した血を背負うごとくの猩々緋(しょうじょうひ)色の瞳を持つ者なり。

 ()の英雄、強大な力を持つものの、人であること変わりなし。

 故に、我々人類の心が九年前のままであれば、前回の討伐の二の舞を演じるであろう。

 さすれば、人類は千年後滅亡する。この千年は猶予ではない。人類は最期の一人まで食い殺されるまでの、期間である。

 力を恐れとしてだけ捉えるべからず。人と人は互いに手を差し伸べねば、生きてはいけないのだから。」



 この予言が発されてから一年、予言の英雄はその世界に落とされた様に現れた。

 様々な陰謀渦巻く中、何の事情も知らぬ英雄。そして、とある男の介入によって、人々の思惑を無視して事態はねじ曲がっていく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ