10話 えぐい速度で世界が発展した。
魔法というのは便利だな!
これはなんと素晴らしいことか。
魔法をみんなに使えるよ~~と宣伝したら
どんどんみんな使えるようになっていって、村を色んな魔法でどんどん発展させていった。
すごいなこれは。
日本のようなこの地域の人口は、3年で爆発的に増えた。
村も街に、そして町に。どんどん発展していった。
道を使って人が行きかうようになり、
その人たちを楽しませるようにサービスをするようになり、
交流が増えたくさんの人と出会うようになって、みんな惚れやすくなって
お互いの子供を、自分たちを、町同士を競わせて、
少しでも他の人より良く。よりよい生活を求めて。
どんどん社会は発展した。10年がたった。
創造というのは恐ろしい。俺はこんな世界を想像していなかった。
なんなんだこれは。
おい!パロル!!!やめろ!!!!
「うるせぇ!こいつが、こいつが俺のアンナを殺したんだ!!!!!」
や、
間に合わなかった。
世界の魔法は発展しすぎた。
魔法は想像だ。
想像をしただけで何もかもできてしまう。
初めは、ただ半信半疑だっただけ。どこまでできるのか、わかっていなかっただけ。
世界は、たくさん発展して、たくさんの命が生まれて、たくさん人が死んでいる。
パロルの憎悪で、死ね。殺したい。という感情で、また一人、今日も死んだ。いや。
いや、俺はもうずっと気づいてる。
最近は死んでいるやつのほうが多い。
いくらルールで人を殺してはいけないと言われていたって、
憎悪を持つとき、人を殺したいと憎むことがないわけがない。
その被害者が、自分の息子だったら?それが、自分の大切な人だったら?
なかにはもちろん、それでも耐える人がいる。
仕方のないことだと。
しかし、思考というのは、伝染し、そしてイメージとなる。
辛い。悲しい。という思考が、どこかで溜まっていくことで、想像となり、魔法を形づくってしまう。
同じように、幸福な感情も具現化されている。
しかし、どうやら世界は、負の感情の方が大きいようだ。
それもそうだろう。人は必ず誰かから生まれているのだから。
幸せを感じる機会は自分ひとりでも、憎しみを感じる機会は家族や友人の数だけあるのだ。
パロル、もういいだろ。死んだよ。そいつは。。
「あぁそうだな、、。 うっ。。。」
パロル!?おい!!パロル!!
嘘だよな。おい!!!!
パロルは死んだ。
今や思考は、肉親や家族とは、繋がっていたりすることが多い。
そうでなくても、生体リンクで死んだことがわかるようになっている。
そして今や、殺してはいけないというルールなんて、もう誰も取り締まれていない。
殺しが悪いと思う人ももう多くは居ない。
だから、パロルは殺された。
やられたらやり返す。それだけで。
俺はずっと悩んでいた。
俺が言えば、世界は変わる。
みんなに、人を殺してはいけないと再度警告すればいい。
しかし、もうそれはやったんだ。。
人は、必ず生物を殺して生きている。
その時に殺すというイメージが確立してしまう。
そして、誰かが思ってしまう。
なぜ、人は生物なのに、殺してはいけないのだろうか?と
そして、興味となり、想像してしまう。創造してしまうのだ。。
俺が本気を出せば、世界は変わる。
みんなから魔法を奪えばいい。
でも、そうしたら、俺も一切力を使えなくなる。
人は想像をすることで魔法を使えてしまう。
俺が魔法を使っているところを見ると、魔法の存在を想像できるようになってしまう。
だから。
けど、そうすると俺は。この便利さを知っている俺は、耐えられそうにない。
無意識にまた、使ってしまうかもしれない。
だから、俺の記憶も消そうかと。。
そうしたらきっと、やり直せるから。
でも、俺の思い出が、俺という存在はどうなるのだろう。
怖い。。。
だからできないでいる。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そうだ!!!!
この世界を魔法のない世界にするのと同時に、
俺は新しい世界を作ってそっちに行けばいいんだ!!!!!!!
そうしたら、この世界は、魔法のない世界になる!!!
そうしたらきっと世界は滅びなくて済む!!!!
人は殺してはいけない!
魔法は使えない!!!
そうだ!これでいこう!!!
我ながらいいアイデアだな。
よし!
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