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7年目の約束-連載版-  作者: ひろきち
第1章 7年目春~夏
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期末試験も終わり・・・

全国大会進出は当然のことながら嬉しいけど、その前に期末テストというありがたくないイベントがある。

今日はその最終日。つい先ほど試験が終わったところだ。

中間テストもだけど、模試に比べ学科も多いので出題範囲が決まっているとはいえ結構大変なんだよな。


「ねぇケンちゃん試験どうだった?」

「う~ん 化学がちょっと予想してた問題と違ったかな。後は結構できたと思うけど」

「流石だね。私はちょっと数学と物理が自信ないなぁ。今度教えて♪」

「おぅ数学と物理は結構得意だからな」


楓にも結構教えてもらったりしてるしな。


「いいよなぁ~出来なかったとか言いつつ全力の俺より点数良いんだぜきっと」

「だよねぇ~楓ちゃんも田辺君も成績良いもんねぇ~」


と裕也と浜野さん。全くこの2人は小学生かw


「今回は2人も結構勉強しただろ?駄目だったのか?」

「いや。多分俺の中では結構できたと思うぞ」

「じゃあ いいじゃん」

「まぁそうなんだけどな。健吾も小早川も成績が良すぎるんでちょっとイラっとしただけだ」

「全く。。そんなこと言ってると、もう勉強会してやらないぞ・・・」

「うっそれは困る。2人とも教え方上手いからなぁ~次回も頼むよ♪」

「うん お願いね田辺君、楓ちゃん♪」


この2人は中々良い性格してるよ・・・・


「そういえばさ、小早川も今年は行くんだろ?川野辺天神のお祭り」

「え? うん。ケンちゃんも帰ってきてくれたから・・・・」

「そうだよな。願いも叶ったわけだし、今年は楽しまなくちゃな」


と裕也と楓。願い?お祭り?


「お祭りって、小学校裏の神社でやってるお盆のやつ?」

「ああそうだ。健吾が居た頃は、盆踊り大会メインの地元祭りだったけど、数年前から恋愛成就の天神様!ってことで雑誌とかにも取りあげられてな、今では結構な規模のお祭りになってるんだよ。打ち上げ花火とかもあるんだぜ」

「へぇそれは凄いな! 楓は去年行かなかったのか?」

「行っても良かったんだけどね、ケンちゃんが帰ってくるまでお祭りは行かないって願掛けしてたんだ。あの神社恋愛成就だし・・・」

「そ そうだったんだ」


それが願いか・・・なんか嬉しい話だなこれ。


「うん。それにね。始業式の日、私 学校飛び出して行っちゃったでしょ?

 あの時何となく神社に足が向いちゃったんだけど、ケンちゃん昔みたいに見つけてくれたよね。多分天神様が導いてくれたんだよ。だから、ちゃんとお参りしてお礼も言いたいかなって」

「楓・・・・・」

「ケンちゃん・・・・・」


見つめ合う二人。


「をぃ!!ここ教室だぞ。二人の世界作るな!」


気が付けばクラス中から注目されていた。


「・・・・すまん つい」

「ごめんなさい」

とりあえず、2人して真っ赤になりながら謝っておいた。


-----------------------

放課後


「ねぇ試験も終わったし、明日からだよね」

「あぁそうだな。宿も予約したし電車の切符も予約した。後はとりあえず明日寝坊しないようにってところかな」

「そ そうだね・・・何だか今更だけど緊張しちゃうね。ケンちゃんと二人きりで旅行とか」


そう。明日から前に楓と約束した1泊2日のお泊り旅行に行くんだ。

場所は、前に楓と計画した通り伊豆の温泉。

元々は2人の関係を進展させようとの思惑があったりなかったりな感じで旅行計画を立ててたんだけど、嬉しい誤算で旅行に行く前に進展してしまったので、今回は純粋に2人で旅行を楽しむ予定だ。


「そういえば、今更だけど五月おばさんとかはOKなのか?今回の旅行」

「OKというか・・・むしろ1泊2日と言わずもっと泊ればいいのにって」

「・・・相変わらずだな、おばさんは」

「お父さんも似たようなものよ」


凄いな小早川家は・・・



楓を家に送り、商店街の100円ショップにて旅行用の小物や車中で食べるお菓子

を数点買った。そして、薬局にて念のため某ゴム製品も購入。

家に帰宅したのち、俺は大き目のバックに1泊分の下着や着替えを詰め明日の準備を行った。

楓にはああ言ったものの、実はまだ旅行の支度ほとんどしてなかったんだよね。

さて、明日は早いし今日は早めに寝ないとな。

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続編もよろしく! 恋人たちの四重奏
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