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7年目の約束-連載版-  作者: ひろきち
第1章 7年目春~夏
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幼馴染の笑顔には・・・

帰国してまだ数日だけど何だか突然恋人が出来た。

もちろん初めての彼女で相手は気心のしれた幼馴染である小早川 楓。

といってもお互い多感な時期に7年間離れて過ごし今日再会したばかり。

彼女の想いを知り、俺も想いのままに告白し付き合うことになったわけだけど正直今も戸惑いは隠せない。

まず、あいつが俺の事を異性として好きでいてくれた事、それも7年間一途に。

そして思ってた以上に可愛くなっていた事。未だに昔の楓とのギャップが。。。


ふと、横を歩く楓を見る。俺の彼女になることを喜んで受け入れた楓がいる。

『これから空白だった7年間の隙間を埋めていく感じになるのかなぁ』

とか真面目に思ったりする。



さて、そんな事を考えている俺だけど、今は楓と一緒に学校に向かって歩いているところだ。

始業式。それも編入した当日に学校をサボるのはさすがに問題ありなので、とりあえず戻ろうとなったわけである。

さっきは楓を追いかけるためダッシュで神社に向かったけど、学校までは普通に歩くと15分くらいか。


「なぁ楓」

「ん?何ケンちゃん」

「歩きずらくないか?」


そう 神社境内での告白の後、楓は俺の右隣りで腕を組んでいる。

意識してやってるの?というくらいに胸を押し付けつつ・・・


正直、お世辞抜きで楓は美少女の部類に入る容姿だと思う。

そして、背も高くスレンダーであるにも関わらず出るところは出ていてスタイルも良い。早い話が目立つのだ。

ついでに俺。顔は普通だと思うけど、背は高い方で、これも結構目立つ。

おまけに地方都市の平日午前中に制服姿の男女が腕組んで歩いてる。

正直視線が痛い。歩きずらいというより恥ずかしい・・・


「全然平気だよ! 恋人同士何だしこれくらいね♡」

「そ そうだな」


視線は気にしないのか俺が気にしすぎなのか幸せそうな顔して微笑んでくる楓。

『離れて歩こうとか言えないよなこれ』

それくらい可愛い笑顔だった。


とまぁ結局俺たちは腕を組んだまま学校に向かった。

本当、積極的というかグイグイ来るよなぁ~


-------------

「ふぅ 11時か。まだクラスのみんな居るかな?」

『居たら居たで中々入りずらいところもあるけどな。。。』


とりあえず学校には着いた。

今は校舎の入口だ。

校庭に人は居なかったから、まだホームルーム継続中か皆帰宅した後か。


「ちょっと綾に状況聞いてみるよ」


とようやく組んでいた腕を放しスマホを操作する楓。俺もそれを覗き込む。


[戻ったよー 教室ってまだホームルーム中?]

と程なくして返信がきた。


[あ、戻ってきたんだね。

 今、今期のクラス委員とか決めてるとこ

 早くこないと残り物を任されちゃうよ~]

との返信


「だって。早く戻った方が良さそうだね」

「そうだな。時間的にもうそろそろ終わりだろうしね」


ということで、悩んでいても仕方ないので、教室の後ろの扉より入る。

もちろん先生含めクラス中の注目は集める。


「「急に教室を出ていってしまい。すみませんでした」」


と楓と二人で先生に謝罪。


「まぁあれだ、こういうのは今回だけにしてくれよ。

 とりあえず、田辺お前の席は、窓際横の一番後ろだ。

 背が高いし後ろでも大丈夫だろ。小早川も席に早く座れ!」


と軽く注意を受けつつ指定された席に座る

『ん? この席って』


「えへへ 隣だね」


とニコニコしながら楓も隣の席に座った。

何コレ先生狙ってこの席に座らせたの?それとも偶然?

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続編もよろしく! 恋人たちの四重奏
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