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7年目の約束-連載版-  作者: ひろきち
アフターストーリー
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アフターストーリー22 バスケ部

「裕也!」

「ナイス健吾!」

「栗田!清水先輩マーク!日吉ゴール下!リバウンド!」

「って間に合わない!」


[シュパ]

シュートに行くと見せかけたフェイントから背後に出したパス。

それを裕也が綺麗に決めた。


「恩田~ 先輩達ブランクあるから"余裕"とか言ってたじゃんかよ・・・」

「いや。これズルいっすよ。動きとかキレもあるし全然ブランク感じさせないじゃないですか・・・」

「本当ですよ。結構俺達も頑張ってきたのに」


コートの倒れこみながら恩田と栗田、日吉が愚痴ってきた。


「はは恩田達もまだまだだな。まぁ俺は美玖と公園で1on1とか今でもやってるし、健吾も小早川とランニングや筋トレは続けてるんだろ?」

「あぁ勉強ばっかじゃ体が鈍っちゃうからな♪」

「それ先に言ってくださいよぉ~」


2月も半ば。

受験も無事に終わったということで、今日は久しぶりに楓や裕也、それに浜野さんとバスケ部の練習に顔をだした。

1,2年のチーム体制もキャプテンの栗田を中心に恩田や日吉、横山達2年と平野達1年で攻守ともにバランスの取れたいいチームに育った。


ということで俺と裕也のコンビに恩田達が勝負を挑んできたわけだけど返り討ちにしてやったということろだ。

まぁ実際ところそこまで余裕があったわけじゃないんだけど勝ちは勝ちということで何とか先輩の威厳は保てたかな。


「おっあっちも勝負ついたみたいだぜ」

「だな。浜野さん更にシュートの精度上がったんじゃないか?」

「あぁ。俺と練習してるしな」


隣のコートでは楓と浜野さんのコンビに鮎川、大室の2年生コンビそれに藤原の妹、美里ちゃんが挑んでいた。

まぁ何というかダブルスコアとまではいかないけど結構な点差で勝ってるな・・・楓も浜野さんも結構負けず嫌いだし相手が悪かったな。


「はぁはぁ、、、美玖先輩も楓先輩も容赦ないっすね」

「美玖先輩のシュートも成功率高!全部ゴールじゃないですか・・・」

「私達も結構レベルアップしたと思ってたんですけど・・・」


「ま、私達に勝ちたいならもっと練習しなくちゃね♪」

「うん。そういうこと」

「先輩達全然息とか切れてないし。。。。」


俺と楓は川野辺大学でバスケを続けるわけだけど、裕也と浜野さんが進学する専門学校にもバスケのサークルがあったらしく2人とも学生の間はバスケを続けるらしい。それもあって最近は練習にも熱が入ってるらしいんだよな。

正直2人がこのままバスケ辞めちゃうのは勿体ないと思ってたから俺としても嬉しいかぎりだ。


「あ、もうこんな時間だ。健吾君・・・じゃなくてケンちゃん。

 今日って雫姉のお父さんが来るから早く帰るんだったよね」

「あ、あぁ・・・そうだな」


「ん?"健吾君"って小早川。健吾の呼び方変えたのか?」

「うん。楓ちゃんどういう心境の変化?」


やっぱり突っ込まれるよなそこ・・・

だから当面2人の時だけって言ってたのに・・・それに何だか照れるし。


裕也も浜野さんもこの手の話は大好物だし、帰りの道中散々からかわれた。

楓も終始顔を真っ赤にしちゃって何だか可愛かったけどね。


ちなみに卒業までの残りの1か月は福島や長谷部たちも誘って少し練習に参加することになった。

コーチの亮兄も就活が始まるから毎回は出てこれないし、森下も笹原が卒業後も練習を見ることになるらしいから今のうちに少しでもバスケ部を強化しないと。



「でもさぁ、こうやって裕也達とバスケするのもあと少しだと思うと何だか寂しいな」

「だな。だけど俺も美玖もバスケ続けられそうだし・・・続けてりゃまた一緒に出来るさ」

「確かに。それに今回みたいにOBとして高校の部活に来てもいいんだよな」

「うん。でもあんまり先輩ずらして部活に出てたら煙たがられちゃうかもね♪」

「美玖ちゃん容赦ないからね~♪」

「楓も人の事言えないでしょ!小春のディフェンスに向きになって抜きに行っちゃってさ」

「あ、あれは思ったより小春が上手かったからつい・・・」


楓の事責めてるけど、遠慮なしに3ポイント決めまくった浜野さんも楓といい勝負だと思うぞ俺は。まぁ怒られそうだから言わないけど。。


「まぁ何にしても残り1か月、悔いない様に楽しもうぜ」

「そうだな。あ、去年小宮先輩達送り出したみたいにまた1,2年と3年チームで試合やろうぜ」

「いいね~ 多分栗田の事だから考えてるだろうけど引っ越す奴とかも居るだろうから早めに日程調整しといた方がいいかもな」

「あ、私も小春や瑞樹に話しとくね」

「うん。何だか楽しみだね♪」


高校生活もあと少しだな。

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