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各自の能力詳細

20180927 更新しました。

 マッピングスキルと気配察知――この二つを頼りに俺たちはダンジョンを進んで行く。


「さっきの戦いでレベルアップした人いるかな?」


 歩きながら、勇希が確認を取った。

 すると皆が頷く。

 どうやら俺を除いた全員がレベルアップしていたらしく、野島と三枝がレベル8。

 勇希、此花の三人がレベル7となっていることがわかった。

 ちなみに、俺のレベルは変わらずレベル31のままだ。

 モンスターとのレベル差を考えれば、経験値が入らないのは仕方ないだろう。


「あ……言い忘れてたんだが、さっきの戦闘でアイテムが手に入ってたんだけどよ。

 これ宮真くんに渡しておいたほうがいいか?」


「どんなアイテムだ?」


 野島に俺は尋ね返す。


「え~と……」


 先頭を歩いていた野島が一度、足を止めた。

 どうやら手に入れたアイテムを確認しているようだ。


「これだ」


 そして野島の手に二つのアイテムが出現した。

 見たところあの大蜘蛛の『糸』と『牙』のようだ。


「……三枝、鑑定スキルを使ってみてくれるか?」


「うん」


 そして三枝がアイテムの詳細を調べてくれた。




――――――――――――――――――――――――




 ○アイテム名

  ヒューズスパイダーの牙


 ・効果

  装備時、攻撃力1上昇。

  超低確率で麻痺効果を与える。




 〇アイテム名

  ヒューズスパイダーの糸


 ・効果

  アイテム使用時、対象の動きを拘束する。

  効果時間は対象のレベルや種族により変化する。




――――――――――――――――――――――――




 手に入れたアイテムの詳細はこんな感じだ。

 牙は装備品だったらしいが、今の状態では効果は低い。

 桜咲に頼んで武器生成の素材にするか、大峰の鍛冶スキルで武器を鍛えない限りは今の装備で十分だろう。


「糸のほうは使い道がありそうだな」


「そうだね。

 効果時間が気になるところだけど、少しの間でも相手の動きを妨害できるのは大きいと思う」


 俺の発言に勇希が同意する。

 このアイテムの効果を考えれば、パーティ内のサポート要員に持っていてもらいたい。

「三枝、この糸はお前が持っていてくれないか?」


「あたしでいいの?」


「ああ、役割を考えればお前が最適だ」


「んじゃ、宮真くん。

 糸は三枝に渡せばいいんだな」


 俺が頷くと、野島は文句を口にすることなく指示に従ってくれた。


「野島くん、ありがとう

 譲渡されたよ」


「おう」


 二人の間で、糸が譲渡されたことが確認できたようだ。


「三枝、探索中に危険があれば迷わず使ってくれ。

 俺や勇希が指示を出せない時もあるだろうからな」


「うん。

 あたし、みんなを助けられるようにがんばるから!」


 気合を入れているのか、三枝は両手をギュッと握った。

 不器用で過去の経験から弱い部分もあるが、それに負けず前向きなのは彼女のいいところだろう。


「それと……マジックポイントとスキルポイントが入ったけど、何か獲得したほうがいいかな?」


 続けて三枝が俺に尋ねる。

 レベルアップにより入ったポイントをまだ使っていないのは、他のメンバーも同様だろう。


「さっきの戦い、思ったよりも苦戦したよね。

 サエグサの言う通り、今のうちに新しい能力を獲得しておいてもいいかも。

 この先、もっと強いモンスターが出てくるかもしれないしさ」


 此花が自分の意見を口にした。

 常に最善の状態を整えておくべきというのは間違いない。

 が、先程の苦戦は能力差によるものではなく、単純に戦闘経験が足りていないことが原因だろう。

 モンスターの動きを覚え上手く対応できれば、もっと楽に勝利することもできたはず……というのは理想論か。

 この世界はゲームと違いコンティニューがあるわけじゃない。

 経験を積むには生存競争に生き残らなければならない。

 その為に必要なのは、レベルを上げて強い力を獲得していくことなのだろう。


「……そうだな。

 みんなの残りポイントはどうなってる?」


 俺たちは相談して、新しい力を獲得することを決めた。




――――――――――――――――――――――――




 ○ステータス


  名前:九重勇希

  レベル:7


  体力:98/98

  魔力:80/115


  攻撃:60

  速さ:62

  守備:43

  魔攻:83

  魔防:55


 ・魔法:雷撃1 → 2

     治癒1 → 2

     水撃1


 ・スキル:魔攻上昇1  → 2

      集中力向上1 → 2

      剣技技能1



 ○ステータス


  名前:三枝勇希

  レベル:8


  体力:60/60

  魔力:28/28


  攻撃:38

  速さ:43

  守備:28

  魔攻:35

  魔防:38


 ・魔法:属性付与1 → 2

     治癒1

     雷撃1

     速度強化1

     物理防御1

     魔法防御1


 ・スキル:マッピング

      鑑定スキル1 → 2

      槍技能1




 ○ステータス


  名前:野島のじま たける

  レベル:8


  体力:120/120

  魔力:50/50


  攻撃:90

  速さ:72

  守備:58

  魔攻:43

  魔防:40


 ・魔法:治癒3


 ・スキル:剣技能1 → 2

      集中力向上1 → 2

      急所攻撃1

      攻撃上昇1




 ○ステータス


  名前:此花彩花

  レベル:7


  体力:90/90

  魔力:60/120


  攻撃:58

  速さ:60

  守備:45

  魔攻:85

  魔防:58


 ・魔法:氷槍1 → 2

     治癒1

     風刃1 → 2


 ・スキル:気配察知1 → 2

      守備上昇1

      魔防上昇1

      剣技能1


 ・オリジナルスキル

  演者アクター レベル1




――――――――――――――――――――――――




 これが現時点でのパーティメンバーのステータス詳細だ。

 見比べてみればわかるが、それぞれ大きく能力差がある。

 野島は体力や攻撃が高い。

 身体も大きく力のある野島の特徴を考えれば、このステータスも納得だろう。

 対して勇希と此花は体力面で劣るものの魔力に優れている。

 三枝は相変わらず全体的な能力値は低いものの……最初に比べればステータスの上昇値が伸びている為、この先もっと大きく成長する可能性もあるはずだ。


「そろそろ探索を再開しようか」


 勇希の一言で俺たちは再び歩き始める。

 その先で……全部で五つの気配を感じた。

 正確には二つと三つにわかれている。


「次の分岐点を右に曲がった先……もしかしたら戦闘中の可能性がある」


 俺が言ったのと同時に、


「クソッ! なんなんだこいつらは!?」


「ね、ねぇ、落ち着いてよ!」


 焦燥感に満ちた二つの声が通路に響く。

 明らかにトラブルが発生していることを理解した俺たちは慎重に足を進めた。

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こちらが書籍版です。
『ダンジョン・スクールデスゲーム』
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