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雑竜種《デミドラゴン》とスマートフォン  作者: 皇 咲麻
Ver X 季節ネタ
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#SeasonFilm:12/25 トナカイだって霜焼けくらいはする

「メリークリスマース!!!!!!!」

ああ、そう言えばそんな季節だったな、と風呂上がりの濡れた髪を拭きながら呟きが口からこぼれる。

こちらの世界では元の世界と一日の長さが違うため時間が分からないが、カレンダーは残っているので元の世界の日付は分かる。確かに12月25日、クリスマスだ。

時間は既に夜で寒いのに、なぜかいつもより露出が多い赤いサンタコスっぽい服を着た元気な成人女性を見なければ思い出さなかっただろう。

「・・・ルリアさん、クリスマスって知ってます?あとここロビーなんですけど」

ロビーなんだから仕事の依頼人が来た時の為に着替えて、と視線を送る。

「赤い服を着たおじいさんが子供にプレゼントを配る日でしょ?」

まばたきでなんとなく指示が送られる。良く分からないが多分「こんな時間だから来ないでしょ」って内容だろう。顔を見たらいかにもそんな感じだ。

もう今更なのだが、こんなんがリーダーでいいのか、ここのギルド。

「・・・えーっと、まず言いたいことがいくつかあるんですけどいいですか?」

「うん?何か?」

「プレゼントを配るのは24のクリスマスイブであって、クリスマスは特に何も・・・あとルリアさんってクリスマスってなんでこの日なのか知ってます?」

「すっごい偉い人が今日生まれたんでしょ?」

・・・なるほど、キリストは微妙に伝わっているのか。しかもキリストの名前は伝わらずに。

というかこちらの世界の日数カウントは元の世界と違うのだがどうやって確認しているのだろうか。そこが気になる。

「で、その後ろの袋は何ですか」

「勿論プレゼント袋だよ!はいこれ!」

満面の笑みで渡されたのは装飾が施された封筒。

「ルイラにもはいこれ。レイラにはさっき渡しといたよ」

「これ中って一体何が・・・なに・・・あ?」

封筒は妙に軽く、そして厚みが無い。なんだこれ、と一気に取り出して出てきたものは。

・・・・・・確かにこれだったら万人の願いにピッタリだな、とは思った。でもそうじゃない、明らかにそうじゃないだろ。普通はダイレクトに渡すものじゃないだろこれ。

「・・・・・・金だ」

「・・・金ですね・・・」

一万円札。確かに数字は一万。ただ、なんか、こう、クリスマスって現金を歩きながらばらまく行事だったか?少なくとも元の世界ではそんな景気の良い感じの行事ではなかった。

「プレゼントってかギフトだ・・・これもうわかんねぇな・・・」

クリスマスには現金が欲しい、と言う人がいたりするが・・・実際に貰ってみると何だかなぁ、と云う感じだ。あ、個人差があると思うから参考にはしないで頂けるとありがたい。

「とにかくルリアさんはその露出多い服をどうにかしてくださいね。はいこれ鳥ですよ」

目のやり場に困ります、と言いたげな表情のレイラが綺麗に持ちやすいサイズで鶏肉を運んでくる。七面鳥じゃないのかと思ったが、そもそも七面鳥がこの世界に存在してないのか、食べにくいからなのか、どちらなのかはよく分からない。

「夜にこれ食べるのか・・・風呂上りにこれって・・・」

「でもこういう機会に食べておかないと。任務終わりとかってすべてどうでもよくなって食事内容に頭使えないじゃないですか」

「年頃の女子が言うセリフじゃねえぞ・・・俺ここ来てから任務そんなやってないからあんまり実感してないし」

「あらヒサメ、昨日の夜のメニューめんどくさすぎて勘で決めてなかった?」

「なんでそんな細かいところまで覚えてるんだよ・・・」

「カウンターで出したメニューくらいは覚えてるわよ。そんな人数いないんだし」

「わっかんねえ・・・その常識が分かんねえよ・・・」

「ほらほら食べるよーっ!せーのっ!」

「「「「メリークリスマース」」!!!」」

クリスマスって、どこがいいんでしょうね。

ただ冬の寒い日に恋人同士で手を繋いで街中を歩く日。

キリストの誕生日に何故そのようなことをするのか。

答えは彼女や彼氏を持っている人に聞いてみないと分からないんでしょうね。


私ですか?私は・・・そういうのやったことないんで・・・。

補習の先生とクリスマスを過ごさなくて良いってだけでマシです。


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