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Lv1の冒険者でも魔王を討伐できますか?  作者: AM09:06
チュートリアル
9/19

襲来!魔王軍幹部

「…イテテテ、って生きてる?」

「何やってるんですか!?カイン!」

「ハルカ!?なんで出てきたんだよ!」

「カイン1人に任せるなんてできません!」

クッ!いいこと言うなぁ…それに比べてキリンめ俺のこと置いていきやがって!

「…ところでカイン…どーします?」

「作戦もなしに出てきたのかよ!?」

「…カインを助ける一心でして…」

その心はありがたい、けど…

「…1つだけ策はある。」

「…それは、なんですか?」

「能力を使う…しかし動けるのは10秒…その間に決着をつけてやる!」

「…わかりました。頑張ってください!」

何かの呪文をかけてくれた。

「これは?」

「攻撃力アップのバフ魔法です!そこまで急激には上がりませんが…」

いつの間にそんな呪文を覚えていたのだろうか?でも今は考えてる余裕なんてない!

「いや助かるよ!」

「おい貴様ら!いい加減戦闘に戻らんか!」

「「律儀に待ってたのかよ!」」

「いくぞ!」

掛け声と共に時間を止めた。そして連続でひたすらに斬撃を飛ばし続けた。10秒という限られた時間で。ハルカたちには伝えなかったが10秒を過ぎると自分自信も動一定時間動けなくなる。その前に…ッ!

5、4、3、2、1…うぉーー!

心の中で叫んだ。

そして時が動き始める。

ドン!ドス!ババババ!様々な音が聞こえてきた。

「…チッ!まだ動けるのかよ!」

口だけは動かすことができるらしい。しかし体がピクリともしない。

「悪くない攻撃だったな。だがその程度我にはきかんぞ!」

相手が大きく拳を振り上げた。

今度こそ終わりだ。

せめてハルカだけでも逃げてほしい。だから

「ハルカー!逃げろー!」

最後に思いっきり叫んだ。


「チーッス神でーす。」

「…は?」

「なにその顔?ちょーウケる〜」

チャラ神に思いっきり拳を叩きつけてやった。

「痛ってー、とか言っときながら全然痛くなーい。」

ダメだ構ってたらキリがない…

「で?ここはどこなんだよ?」

「天界でーす。君はさっき死にました〜。」

「やっぱりアレは夢じゃなかったのか…」

「無様だったね〜」

もう一回殴ってやろうか。

「俺はどーすればいいんだ?生まれ変わ…

喋っていると、ふと目の前が真っ暗になった。

そして少しずつ音が聞こえてくる…

誰かの泣き声だった。

重い目蓋を開けるとハルカが泣いていた。

この状況は…膝枕!?

「逃げろなんて言われても逃げられませんよ!」

どーしよ声をかけづらい…

「まだまだカインと冒険したかった…きゃー!」

あ、やっと気付いた。

「カ、カ、カ、カイン!?生きてたんですか!?」

「生きてたと言う表現が正しいのか知らないけど生きてるよ。」

「あの幹部は別の場所に移動中です。移動する前に俺の嫁にならないか///?とかなんとか言ってましたけど…」

ハルカが無事なのは良かったが、なぜ俺は生きてるのだろう?不思議だ。

「またまたチーッス。生き返った理由なんだけどね、ハルカって子についた特殊能力が蘇生だった、みたいな?」

蘇生!?ナニソレもーチートじゃん最強じゃん!

「あ、でもね、死んで1時間以内で…自分に好意のある人限定だってさ!」

な、な、な、何を言いだすんだ!このチャラ神は!

「べ、別に好きじゃねぇーし!ちょっと気になるだけだし!」

「…はぁ…まぁ、ハルカって子に感謝するんだな〜」

ふぅ、あのゴーレムに勝ち逃げさせるものか!

ゲーマーとして譲れない…ッ!

それに…ハルカに手を出そうとした事を後悔させてやる!

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