決着、クロンデウスvsカイン
「君たち、エクスカリバーというものをご存知でしょうか?私が召喚したこの剣はまさにそれなのです!」
「は?なに言ってんだお前、あれはそもそもこっちの世界の話じゃねぇだろ!そんなこともわかんないんでちゅか?」
小馬鹿にされたことを怒ったクロンデウス。
「いいでしょう、かかって来なさい。」
正面から突っ込んで行き上から振り下ろされる剣を弾き、ガラ空きになった腹に一発蹴りを入れる。2年前の戦いを思い出せ!
今度こそ、守るんだ!
「おいおいどーした!どーした、その程度かい?オラオラ!まだまだ!」
「か、カイン!まるで悪役ですよ!?」
そんなことお構いないに連続攻撃を仕掛けていく。一瞬たりとも奴に攻撃をさせないために。奴はエクスカリバーを召喚したと言っていた。もしそれが仮に本当だとしたら…
「なぁその剣、鞘はどうした?」
真剣な疑問だ。それがあるかないかでだいぶ変わってくる。勝てるか勝てないか。
「そんなもの必要なぃだろ?戦う時に邪魔ではないか。」
馬鹿だったー!大馬鹿ものだ!勝てるな、絶対。
ったくこんな時にゲーマーが活かされるとはな。
エクスカリバーの鞘は所持者を無敵にさせる。その鞘を召喚してないのであれば、あの剣はただの刃こぼれしない、折れないだけの剣。そんなもん、超一流の鍛治職人に頼めば作って貰えるんだよ!
クロンデウスは後ろに大きく下がり紙にまた何かを書き始め上に投げ捨てた。すると今度は拳銃が出て来た。こいつ一体何の能力なんだよ!
「モンスターには効きずらくても人間なら殺れるだろ?ちゃーんとこいつには弾も入ってる抜かりはないぞ?」
やばい、避けようがない。キリンの電撃で弾丸を跳ね返すにもキリンの所まで戻れる距離じゃない、たとえ時間を止めたとしても。どーすれば!
「終わりだ。」
トリガーを弾く
「……あ?」
「え?ちょ、故障?なんで!?」
「おい、ちょっと貸してみな?」
「あ、うん。どう治りそう?」
「あー多分これ、こーだよ。」
銃のハンマーを弾いて天井に打つ。勿論弾が入っていた為、発砲できた。またゲームの知識が活かされた。実はゲーマーって最強の職業なんじゃないか?
「おぉーありがと。はい、返して(ニコッ)」
「あぁん!?(怒り)」
銃をクロンデウスの頭に突きつける。
「い、いいものあげるから!ね?」
「ほうどんな物だ?」
また紙に何かを書き始める→自分の胸に付ける→クロンデウスが巨乳のお姉さんに変わる…?
はぁ!?
「カイン〜か・え・し・て♡」
なんですか!なんですか!?急にキャラ設定変更したってか!?キッモ!
「せっかくのとこ悪いな、俺は巨乳は嫌いじゃボケー!!」
回し蹴りで頭のあたりを思いっきり蹴り飛ばす。
手で防ぎ直接的なダメージは無かったが壁に思いっきり叩きつけられた。
「世の、中の巨乳好きに、謝、れ…」
ドスッと音を立て倒れる。
もしかしてこいつの能力って…