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赤ずきんの狼 2ページ
赤ずきんの女の子と狼はすぐに打ち解けてすっかり仲良くなってしまいました。
「そんな目立つ赤ずきんを被って一人で森の中に来たのかい?」
「病で町まで来られないおばあちゃんのお見舞いに行くところなの。」
「それなら俺様がおばあちゃんの家までついていってやろうじゃないか。」
「まぁ頼もしい!」
それからというものの、赤ずきんがお見舞いに行くたびにその狼さんが付いてきてくれました、
二人で手を繋いで話したり歌ったり。
狼さんが一緒なので赤ずきんはとても喜びました。
赤ずきんが喜んでくれるので、狼はとても幸せでした。
ある日のこと、狼は偶然見つけた綺麗なお花畑のところに赤ずきんと一緒に寄りました。
「この森にこんなに素敵なお花畑があるなんて知らなかったわ!」
「おばあさんへのお土産にどうかな。これだけたくさんあるんだ、少しばかりはいいだろう。」
狼の提案で、赤ずきんは少しだけ花を摘んでいくことに決めました。
赤ずきんは積んだ花を最初に狼さんにプレゼントしてくれたので、狼はとても喜びました。
狼が喜んでくれたのを見て、赤ずきんはとても幸せそうに笑いました。