建太の決意
「「模型部…」」
ここから俺の新たな人生が始まった…
………………のかもしれない。
「模型部…………」
「模型部なんて部活あったか?」
建太が俺に問いかけた。
知ってるわけないだろ…
「分からない。今知った」
「あの、部活じゃなくて同好会みたいなものです」
佐藤さんの事忘れてた……
「そうなの?」
「そうです」
部活も同好会も同じだと思うが…
「でもさ、同好会も部活も同じじゃ
ね?」
建、いらんこと言うなよな
「えっ?…そうですかね……でも-‥あれ?…確かに…えっ?…」
佐藤さん、混乱状態に……
「美紀ちゃんの意外な所発見!」
此奴……
俺は建太の足を、踏み潰した。
「いてっ、てっててて痛い!痛い!止めて森下!」
「黙れ糞野郎。誰の許可得て『美紀ちゃん』とか言ってんだ」
俺は踏んでる力を強めた。
「きょ許可って、なんだぁぎゃやや!」
「うるせーぞ建」
「この人大丈夫なんですか?」
建…佐藤さんのお前の呼び名が『この人』になったぞ、馬鹿め
「すいませんでした。謝ります。ですからこの足をどけて下さいませご主人様」
俺の頭の中からブチって何かが切れた音がした……。
きもっ……
俺は踏んづけていた足をどかした。
「た、助かった-」
この件(プラモデルを運ぶ)が終わったら、建のお望み道理にしてやるよ…
「佐藤さん。勝手に『美紀ちゃん』って言ってすいませんでした」
「べ…別にいいですよ」
「いいの?」
「はい‥(うるさい人だな)」
「よっしゃー。見ろよ森下。ちゃんと許可得たぜ!」
「佐藤さんどこらへんに置けばいい?」
「おい!聞けや人の話!」
聴く意味ないだろお前の話
「ここに置いて下さい」
言われ所に俺達は置いた。
「うおっ、すげー。すげーよ森下」
建太は部屋の中に置いてある完成?プラモデルに夢中になっていた。
建、やっぱりうるせー
俺は建を頬って置いて佐藤さんに聞きたいことを聞いた。
「部員は佐藤さん1人なの?」
「いえ、私の他に先輩方2人います」
「そうなんだ‥」
同好会だから部員もすくないのか…
「ヤベェーすげーよこのガン○ム」
やっぱ建うるせーわ
「それじゃ俺らは帰るし」
「はい。運んでくれてありがとうございました。暇なときとかに来て下さい。」
「暇なときあったらな」
そう言って俺は建を引っ張って部屋を出て行った。
そして……
「建、今日奢れ。お前に拒否権はない。強制だ」
「ハァア!?何で俺が‥しかも拒否権なしかよ……」
当然だろうが…
「なんだ不満か?」
「不満も何も、何で奢りゃないけんの?」
此奴-
俺は建太の頭に拳骨を入れた。
「痛っ…なんだよ!」
「奢りたくないのかぁ-」
「そうだよ!」
「だったら、お前を縛り上げて『どうぞご自由に、好きなだけ痛めつけて下さい』って看板置いてやろうか?学校の玄関に。大丈夫だ許可は絶対に降りる」
「大丈夫じゃねぇよ!怖いわ……」
「良し、じゃぁ今から準備してっ「やめて下さい!奢ります。ご主人様」
チッ‥必要ない言葉多いんだよお前
「良し決定な」
「………(青い顔して震えている」
15:48
「さて、どうしょうかな…」
俺はこれから何するか考えていた。
今は放課後。今日は部活はないので暇なのだ。
建太は五限から今も尚寝ている。
……う~ん…良し…
「建、起きろ」
「ん、………もうこんな時間か…」
お前の生活習慣どうにかしろよ…
「そうだ。もうこんな時間だ」
「森下。俺…模型部入るわ」
「……………」
まじか……
「寝てる間、考えてたんだよ」
よく考えられたな…
「今日、模型部の部屋行かない?」
俺今日暇だし…
「いいぞ。付き合ってやる」
「ありがとう」
「それじゃ行こう」
たわいもない会話をしながら昼に行った模型部の所へ行く。
「お前から入れよ」
「何でだよ?」
「お前部員になるんだろ。だったらお前から入らなきゃな」
「ok」
そして部屋の前へ
「良し行け、建」
「おう…」
建太がドアを開けた……そして新たな物語は始まって行くのだった。つづく。