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学園生活に救手者を  作者: 武文
第1章
2/6

始まり

見慣れた街の光景‥見慣れた人々達。

 あぁ面倒臭い…

俺の悪い癖だ。これはもうどうしようもないし、変えたり直す気もない。


いつの間にか我が家の前に着いている。

「ただいま」

・・・・

どうやらまだ誰も帰ってきていないようだ。

 喉渇いた…水…

人間にとって水は重要な物だ。飲みたい時に飲まなきゃ生きていけない…そう思う。

台所のドアを開け、中に‥

「わーあ!!」

「うわっ!」

正直少しひびった…

「驚かすなよ…」

「えへへ‥おかえりー」

こいつは妹のいさり。今年高校受験を控えた中学三年生だ。

「ただいま。母さんは?」

「書斎-」

俺の母さんは作家だ。一年の殆どを家で…いや家の書斎に籠もっている。

俺と妹は、書斎=母の部屋,母の部屋=書斎と考えている。

一週間に一、二回会うぐらいである。

父は今、海外に派遣されている。いつ帰って来るか分からない。

 今日の晩飯当番は…いさりか…

「いさり-、晩飯何?」

「焼き肉♪」

「またか…」

「えへ。」

妹は世間でいう肉食系女子である。

いや、それ以上まるで………

………思いつかない。………


21:48

何もする事がないから寝るだけ。

いっそ今寝ている時に大地震とか火山噴火とか隕石衝突してくれないかと思う。

でもそんな事が起きる確率なんて少ない。最後の隕石は殆どないな。

 誰か助けてくれ…,,,,


  翌日 

08:30

学校

キーコーンカーンコーン

 あぁ面倒…。

「よーおはよう森下」

 無視る。

「おいおい無視はねぇーだろ(笑)」

 ・・・・

「おーい、生きてますかー?森下~」

「うるせえよ。馬鹿め。」

「今日の俺に対しての第一声それ!?酷すぎるよ…」

こいつは隣の席の石山建太だ。

「俺からしたら事実だ」

「まぁいいさ。それよりこの子どう思う?」

建太が写真を出してきた。

「悪いが今の所、俺は女子に興味は無いからなって、アニキャラかい!」

俺はいつものつっこみを言いながら奴が渡してきた写真を破き奴の頭にチョップを喰らわす。

「痛っ…おっ俺の‥真子ちゃんが……」

ご覧のとうりこいつは二次元に嫁を持っているオタクだ。此奴に勝てるオタクはこの学校には居ない。

「おまっ‥お前これどうしてくれるんだよ…」

「家にまだあるんだろいいじゃないか」

「確かにそうだけどさ……

  『おい、また石山の奴、森下に相手にされてねぇよ』『当然だろオタクだもん』『確かにな(笑)』

建太は少し嫌われている…いや、気持ち悪るがられている。

当然だ、俺も少し思う。

うちの学校では建太みたいなオタクは少ない。その中の、トップだからなおさらだ。

「森下-今度遊び行こうぜ」

「嫌だ、面倒、糞、しっ…」

「今、死ねって言おうとしたよね!」 

「どこにそんな証拠がある?」

「まぁ、いいけどさ。あ-眠い」

「アニメの見過ぎだアホ。これやるよ、ほれ…」

「おっと…コーヒーか、ありがとうさん。」

昼飲もうと思ったコーヒーだが、後で返して貰おう。

「あーぁ、森下みたいな女の子居たらな~」

 きも……

「建、きもいぞ」

「ぅーうー、事実そう思うんだよ」

「馬鹿め、ホモめ」

「うっ……」

キーコーンカーンコーン…


12:01

「昼だー!!!」

「うるせえよ」

 授業中のお前の相手面倒なんだよ

「森下-食堂行こうぜ……って…居ない!あっ、ま待てよ~」

 付いてくんなよ…


…でな、真子ちゃんのさ、写真を…」

「もういいだろ、真子ちゃんの話いい加減飽きたわ」

「なんだと……おい森下あれ…」

「なんだよ」

俺は建の指差した方を見た。そこには足が生えた箱が…よく見たら辛うじて指が見える。

 何か運んでるのか…

「あれ前見えてないよな」

「そうだな」

「そのすごくふらついてるじゃん」

「そうだな」

「森下返事するの面倒?」

「そうだな」

「あれプラモデルじゃん」

「そうなのか?」

「そう。でも凄い量だな」

「そうだな」

 凄いな………よし

「あっ森下……」


「よいしょ…よいしょ…」

「君、それ運ぶの手伝うよ」

「えっ?ありがとうございます。」

「よし」

俺は半分以上のプラモデルを受け取り‥

「おい、森下‥っておい!」

「建、持ってけ」

建に渡した(笑)

「いいけどさ。俺が前見えねえよ」

「仕方ないな…」

約半分を取った。

「さんくす」

「どーも」

「あ、あの‥」

「あぁ、ごめん。どこに運べばいいかな?」

「こっちです」


「ねぇねぇ、君の名前ってなんて名前?」

「馴れ馴れしいぞ、建。どこかの変態みたいだぞ」

「ひど!」

「私の名前は、佐藤美紀です」

「そうか‥俺の名前は‥」

「森下武君。隣の方は石山建太君。」

「「えっ?」」

「2人は思っている以上に有名ですよ。森下君は頼れる人だけど、独特な雰囲気を出している。石山君は気持ち悪いほどオタクだ。ってね」

「そうなのか」

「俺の理由………泣きたい」

「どんまい建」

「フォローにもなってない」

「あ、ここです。」

俺と建はドアに貼られた紙を見た

「「模型部…」」

ここから俺の新たな人生が始まった。

……………のかもしれない。つづく。

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