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ういういの残念?な日常  作者: 詠い(うたい)
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バレンタイン前日(雪那編)

もう少しでバレンタイン、モテない男子でもちょっと期待しちゃうこと良くありますよね。

自分も毎年期待してショックを受けたり受けなかったり、せめてうい君は良い思いをしてほしいです。

私はなんでこんなんなんだろう?幾ら話そうとしてもうい君と素直に話せない。

だからバレンタインのチョコ渡すはずが 1日前になるなんて

はぁ

と部屋中に聞こえるほどの溜め息をついた。





3日前、クラスの女子が男子や女友達のためにメモ帳片手に好みは嫌いな物を聞いている。

どうしてこう媚びた感じなのだろうか?そこまで自分を落として何がしたいのだろう。

かという私も最近はよく考える。

うい君と仲良くなりたい。逆に言えばそれ以外は興味はなかった。奏さんや桐原さん、+誠に遺憾ながら総司君とも仲良くやって行けたらとは思う。

けど教室ではみんなバラバラ、奏さんは一色、山下、三島の3人達と男子のグループでいつも通り仲良くしている。 それに比べうい君は…、自分の席でまた多分ライトノベルという種類の本を読んでたまにクスッと笑ったりにやけている。人が話しかけづらいわけだわ。

総司君がマシに見えてきた。他のクラスの男子と変な設定で劇をやっている。

以前、うい君に聞いたが中二病と言うらしい。

うい君曰わく

「俺の右手が疼くぜ。我が邪気眼の力を甘く見るな。我が眷属よ 貢ぎ物はまだか我は眠い」などなど中二病と思われるセリフを1人で片っ端から言いのけた。本人は恥ずかしかったのか かぁーと顔を赤くし頭を地面に打ちつけていた。 あれはいつも以上に良く分からなかったわ あっ、うい君にバレンタインどこでチョコあげよう?

バレンタインのためにもう材料もひとしきり揃えた。




放課後、

結局言えないで放課後になってしまったわ

「あれ、帰らないで図書室に寄ってる」

ぼそりと1人言を漏らしこっそりついて行って図書室へ行く。

図書室に入ると奏と総司と談笑していた。

「ああ、うい君?ちょっと良い?」

「おう、雪那かどうした?」

うい君が近くまで走ってくる。

「この間のお礼でチョコが渡したいからバレンタインに」

「何時くらい?わざわざ良いのに」

「ぜ、前日」あっ全然気にしなくて良いわと言おうとしたのに焦ってしまった。

「ああ、バレンタイン前日で良いのか。分かった。ありがとな期待してるから」

失敗こそしてしまったものの余り悪い気がしない雪那である。




こうして今はバレンタイン2日前、気合いを入れラッピングもシンプルなリボンで作りハート型のブラウニーを作ったわけだ。


改めて自分の失敗が悔やまれる。

「あっ奏さんの分忘れてた」

時間もなく早めに出来る、こないだうい君に教わったクッキーを作った。普段使わない二の腕が悲鳴をあげている。

「はぁ、運動はしておくべきだったわ」


翌日、

「では以上で今日の授業終わり~」

音葉先生が急いで職員室に走っていくとともに女子生徒は明日に向け帰って行く。

「お~い、雪那。今日はバレンタインじゃないからチョコ、ここじゃマズいだろ。とりあえず帰りながら」

「ええ、分かったわ」内心やった~だったけど必死に耐える。

帰り道

「なあ、雪那、俺思ったんだけど何故明日じゃなくて今日?答えたくないなら良いけど」

どうしよう、間違えたなんて口が裂けても言えないよ。

「いや、ただ明日は体調が悪い予定の日だから」

すごく強引な嘘を着いたけど大丈夫かしら

「は?」

一瞬謎な顔をしたが詮索を諦めたらしい。

「じゃあ、これ。私にとっては自信作よ。口に合えば良いけど」

そう言いながら昨日頑張ってラッピングしたブラウニーを渡す。

「ありがとう、帰ってから開けてみるわ」

良かったぁ。「じゃあ俺家こっちだから。じゃあな」

「うん、さよなら」

勇気を出して少し手を振ってみる。すると驚きながらもうい君は振りかえしてくれた。

「たまにはいいこともあるわね」

そう呟いていた。

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