クラス、学年、学校内での変化
はあ
俺は今、目の前にいるのは有名な我が校の聖人、桐原 愛奈。
地獄だ。桐原愛奈親衛隊にとても睨まれている。少し何かしようものならリンチされるだろう。
事は数時間前に遡る。 午前中の授業が終わり、給食も静かに終わる。
奏は、友好的だからか一色達ともう仲良くしている。逆に俺や雪那は浮いている。前からそうだが機会があると俺は睨まれたりするわけで。
周りもそれを知って暇な授業中すら話し掛けられなくなった。ある意味、クラスから存在を認知されたと言えるだろう。
そんな中、昼休みの教室の雰囲気に馴染めず1人になれる場所を探す。サッカーやらバレーやらやっている生徒達の邪魔にならないよう校庭を通り、体育館の裏に回る。そこは小さな林になっているため、ヒンヤリした空気が気持ちいい。だがそれは夏の話で今は寒いだけでほとんどの人が近寄らない。「けれど静かで良いなぁ~」つい1人言を言ってしまう。
「うん、そうですね~」おっとりした感じの声が聞こえ振り返ると見た目からして一年生だろう。女子生徒がいた。髪は白く、白銀と呼べる色だった。
そう桐原愛奈だった。
「気を使わなくて大丈夫ですよ。先輩、私はあなたのことを知ってますし」何故か俺のことを知っているらしい桐原。
つい周りを警戒してしまう。親衛隊に殺されたくない。彼女は我が校の聖人として全学年から雪那並みの好意を抱かれている。最も雪那は嫌がっているが。
「所で桐原さんは何で俺のことを知っているんだ?」後輩だがつい学校の有名人なためさん付けで呼んでしまう。
「あなたは良く図書室で本を読んでいるじゃないですか?
私も本が大好きで特に三国志あたりが。先輩も読んでましたし趣味が合うかと思って話して見たかったんですよ」本が好きだと桐原さんと話せるとか知ったら図書室に生徒が溢れかえりそうなので黙っておこう。
「はあ、所で普段周りにいたりする親衛隊の人は?出来れば俺はまだ死にたくない」つい後の方に本音が出てしまう。我ながら情けない。
「それなら心配ありませんよ。今日は少し話してみたい人がいるので皆さんは付いてこないで下さいねと言ってきましたから」心配しかない。親衛隊の怖さを本人は知らないのか?
会員だと半径1メートル以内にお互い近付かないように監視しあってるし。仲良く話している奴がいると後々何を話したか事情聴取されるほどだ。
それから俺と桐原は学校の本の話で盛り上がり昼休み中話し込んでしまった。さらに放課後に本を紹介すると後々後悔する約束をしていた。
話していたが元々体が丈夫ではなく髪の色素が元々薄かったため、白くなったそうだ。
今現在「アイツ誰?愛奈たんに親しくしてるけど」俺の知り合いが極端に少ないからか誰かは特定されずにすんだが親衛隊の目つきがヤバい。
「皆さん、少し図書室に用があるのでまた明日ね。倉崎先輩、早く早く」よっぽど本が気になるのか腕を引っ張ってくる。ますます、親衛隊の目つきがヤバくなる。
「倉崎、倉崎か」親衛隊数名に名前を覚えられる。こうして桐原さん親衛隊に目を付けられある意味学校の有名人になった俺である。嫌われ者的な意味で。
桐原さんに話し掛けられる機会が増え学校がデスゾーンと化していた。主に親衛隊のせいで。
まあ、日々の雪那や奏、香奈姉、最近は桐原の笑顔に救われ生きている俺だった。




