出会い!?
「おい徳!
明日休みやろ!?
いいとこあるからちょっと一緒に飲みに行こうや ♥」
仕事終わりにそう言われて俺は先輩に誘われて一緒に軽い気持ちで飲みにつれていってもらった。
俺の名は「徳村和樹」19歳
彼女いない歴=年齢のチェリーboy
まだ高校を卒業してまだ一年も満たないまだまだ甘ちゃんのクソガキだ。
「そこの店めっちゃかわいいで、お前好みの子がおるから楽しみにしい!」
そういって先輩は車を鼻歌交じりで運転している。
この先輩の名は「田川文也」42歳
結婚してもうすぐ10年、4人の子持ち
あだ名は何故か「ホリエ」と呼ばれている不思議と気の合う先輩だ。
俺とホリエさんが今から向かっているのは、このホリエさんの行き着けのスナックらしい。
ホリエ「ほれ、ついたで!」
そう言われて俺は少しルンルン気分で車から降りた。
目の前にはいかにも「スナックですー!!」って感じの店があった。
そこになんのためらいも無く入って行くホリエさんの後についていった。
「ホリエいらっしゃーい♥」
カウンター越しにそういった数人の声が聞こえた。
俺は中に入ってビックリした!
何故なら俺はスナックっていうとおっさんとおばはんばっかりのイメージなのに、
この店は客も働いてる女の人も若い人が多いからだ!!
ホリエさんは自然と俺は何故か少し緊張しながら2つ席が空いているとこに座った。
その近くの席に数人の若い男4人、女1人のグループがいた。
そのグループの女の子が
「ホリエ久しぶり~」
と言いながら手をふっていた。
その子はおぼこくて中学生ぐらいに見えた。
そしたら、
ホリエ「お前ラッキーboyやな 笑」
と意味深な笑みを浮かべながら言った。
「自分初めてやんな~?」
そう言いながら20前半ぐらいの綺麗な女の人が目の前でホリエと書かれたボトルの酒を用意してくれた。
俺は緊張しながら「はい」とだけ答えた。
俺は女性限定で人見知りしてしまうのだ。
「初めまして、あやかです」
と言って俺の前に置いてある酒が入っているコップに乾杯みたいな感じで当てようとした時
ホリエ「おつかれ~!
かんぱーい↗↗↗」
と言ったので3人で乾杯した。
すると
あやか「ねえ?
お名前なんて言うん?」
俺はちょっと緊張しながら正直にフルネームを答えた。
あやか「そーなんや!
年はいくつなん?」
俺が答えようとする間も与えず
ホリエ「いくつに見える?」
と言い出した。
あやか「まだ若いんちゃうん?
私と同じぐらいやろ~!」
「そんな事ないやろ~!
もう少し上ちゃうん!?」
と隣から30中間ぐらいの女の人が言い出した。
「初めまして~
みきって言います」
と言いながら軽く乾杯みたいな事をした。
この店ではそれが挨拶がわりみたいだ。
あやか「みきさんそれは言いすぎでしょー 笑
そろそろ答え教えてよ~!」
ホリエ「答えは、
あやかと同い年やで!」
俺「!!!
!!!?
えーーーーーーーー!!!
うっそ~~~~~~~ん!!!」
と、俺は思わずビックリした!!
あやかちゃんは俺から見てとても大人っぽくて雰囲気もとても同い年には見えない!
確実に年上やと俺は思っていた。
同じ学校だったら間違いなく上からトップ3に入るぐらい綺麗だ!!
それに引き換え俺は老け顔で中学の時にパチンコに行っても止められた事がなく、
タバコ屋でも「18歳です!」って言ってタバコを買っていた!
なんともアホなガキだった 爆笑
共通点は年より老けて見える事だけだ 笑
それで俺はなんとなく親近感が湧いた。
俺「そんな風にぜんぜん見えへんなぁ!
俺絶対年上やと思ったわ~ 笑」
あやか「よく言われる~ 笑
同い年の人久々に来たわ~ 笑」
俺は「なんちゅう店やねん 汗」と思った。
俺はこの店がちょっと好きになった。
みき「恒例の勝負しよ~ 笑」
といきなり言い出した。
俺はキョトンとしていたら
ホリエ「ワンフレ勝負の事やで
お前もやるやろ!?笑」
なんとも断りにくいので一言俺は「はいっ!」とだけ答えた。
みき「負けたらイッキやで!笑」
と満面の笑みで答えた。
俺はこの人は絶対Sだと思った。
参加するのは俺、ホリエ、あやか、みきの4人になった。
相談の結果GReeeeNの「愛歌」に決まった。
ジャンケンの結果、ホリエ→あやか→みき→俺の順番に決まった。
歌が始まった。
俺は3人の歌の上手さに正直ビビった。
特にみきさんの上手さに久しぶりに鳥肌がたった!
俺はみきさんの後に歌うのに少しプレッシャーになった。
勝負の結果はみきさんの負けになった。
コップに入っている焼酎をビックリするぐらいのスピードでイッキに飲みきった!
みき「これで終わりちゃうよな~ 笑」
とまたもや満面の笑みで言った。
そういう事を何回もやりながらしょうもない話をしてたら気がついたら3時になり俺は少し眠くなった。
隣のホリエさんも少し眠そうにしていたのでその日は解散にした。
俺は1日でこのスナックのファンになった!
俺は地元じゃないので一旦マンガ喫茶で始発まで寝てから帰る事にした。
後日
ホリエ「ええ感じやろ?笑
今日はどうする?笑」
俺「もちろんお供させていただきます!笑」
その日もそのスナックに行く事になった。
そこで俺の人生が変わるような出来事がおこるなどと俺はこの時ちっともわかってはいなかったし予想すらできていなかった。