奥田の章(前夜)
奥田の好きな奴が明らかに!
ブロロロロ路路路路路路。
もうスピードでバイクが走ってくる。
来たあの男にちがいがない!一人の少年はそう思った。
その少年の名前は奥田彫蔵。
あのバイクで接近してくる人の待ち合わせ相手だ。
『おまたせ!待ったぁ?』この調子にのってバイクで登場してきた少年の名前は山崎友危とゆう。
バイクにはひどい擦れ後があった。
たぶん原付事故でも起こしたのであろう。
『いいや、俺も今来たところ!』お約束の台詞である。
山崎と奥田が知り合ったのは、3ヵ月ぐらいまえの事、奥田がゴミ捨て場でエロ本を探していた時に偶然山崎も母を探しにゴミ捨て場に来ていた。
奥田は目が合った山崎に百獣の王も後ろずさむ様な目付きで『なんじゃ、ワレェ!?なんか文句あるんかっ?』っと言った。
得に文句もないが、そんな理不尽なキレ方をされたら山崎も怒る。
『おまえこそ、うちのオカン何処にやってん!』もうメチャクチャだ。
無論なぐり合いになるのも当たり前だ。
奥田は山崎の横腹にパンチを繰り出した!バコッ!山崎に47のダメージ。
山崎は少しピヨリながらも回し蹴をくりだした。
奥田のアゴにクリティカルヒット!!奥田に211のダメージ!奥田は山崎を見なおした。
殴りあっている間に友情が芽生えたのである。
だが奥田の方は違うかった。
殴られている間に自分の中のM本能が覚醒し、友情ではなく愛が芽生えたのである。
そして今日、奥田は山崎に告白しようとしていた。
ついに告白、相手の返事はいかに