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魔法少女と少年と!  作者: 天野 美羽
1/1

1MAGIC

これを読んでくれてありがとうございます!



オリジナルは初めてですが…王道ですのでよろしくおねがいします!


昔は誰でも思っただろう?魔法が使ってみたい!もしくは魔法使いに会いたい!という願望を…

少なからず俺は思っていたさ。

アニメや漫画で出て来る魔法を練習だってしたし、箒に跨がったり…だが所詮はお伽話の中にしかない妄想の産物。俺が生きているこの世界では有り得ない話しだと言うことに気付いたのは小学校の頃。もし、本当に魔法使いや魔女がいたら、たちまちニュースになっていた事だろう…

少なくともそんなニュースは見た事も聞いた事も無い。


さて何故俺がこのような事を言っているのかは、時間を少し戻さなくてはならない。原因は今俺の目の前で牛丼にがっついているこの女だ…俺が哀れみの目で見ていても気にせず丼を平らげる所はかなりの大物違いない…もしくはただのアホなのか?


それはさておき俺がこの女と出会う前まで時間を戻そう。


それは今から一時間程前、俺は学校も終わり帰宅していたのだが、何を思ったのかまっすぐ家に帰らず、近くの山に入って行った。

そこは、見晴らしも良く俺の住んでいる町が一望出来る。更に夕暮れ時で日の入りも良い感じに見えている。俺は中々な穴場スポットを発見したのだ。


する事も無いので、ぼけっと町に沈む夕日をただ何と無く眺めていた。

そして何気に真上を向いて雲の行方を観察していると、何かが落下してきているではないか。


目を凝らして良く見ると、女の子が降ってきているではないか…


「きゃぁぁぁそこをどいてぇぇ!


何で空から女の子が降ってきてんだよ!?



ここは男として見事受け止めて助けるべきなのだろう。

よし!さぁ来い!俺が受け止めてやる!


凄い勢いで落ちてくる女の子。


「何両手広げてるのぉぉ?いいからそこどいてってば!私は大丈夫だから!あんた死んじゃうよぉぉ?」



「うるせぇぇ!落ちてくるなら受け止めるのが男ってもんだ!黙って飛び込んで来い!」



俺は受け止める準備に入った。

俺目掛けて落ちてくる女の子俺まで残りあと少し。

無事に受け止める事が出来たら俺はヒーローかもしれない…



凄まじい轟音とともに地面にクレータができる。


スミマセン…無理でした…


俺は凄い勢いで落ちてくる女の子を避けてしまいました…

大丈夫かな…?あの勢いだったら下手すれば…

だったそうだろ?空から勢いよく落ちてきたんだ…そしてこのクレーターだ。無事なはずが無い…どうする俺!?警察に連絡するか?



「アイタタタタタタ…まさか移転に失敗するなんて…」



警察に連絡しようと携帯を取り出した時、クレーターから出てくる女の子。

俺は思わず握っていた携帯を落としてしまった。

だって無傷なんだぜ…開いた口が閉まらないとはこの事ではないだろうか?



「な、な、な、何で無事なんだよ!?あんな所から落ちてきて無事なんだよ!?」



驚き過ぎて思わず二回言ってしまった。



「だから言ったじゃない。私は大丈夫だって!それにしても受け止めると言っておきながら寸前で避けるなんてね…まぁ避けて正解だったけど。」



横目で見てくる女の子。俺は思わず顔を逸らしてしまった。だって情けないじゃん…受け止めると言っておきながら避けるなんてさ…

まぁアレは避けて正解だと俺自身も思うし、もし受け止めていたら俺は今頃あのクレーターの中心でスプラッタだよ…



「まぁいいわ!所でアンタ誰?そしてここは何処よ?」



「俺か?俺は藤崎 悠斗だ!それ以前にお前は何て名前なんだよ?そして何者だ?」



「私?私はアリス!アリス・ランロール。魔法使いよ!早くここは何処か答えなさい!」



魔法…使い…?俺は耳を疑った。

いきなりそんな事言われて信じれると思うか?無理だろ?昔思い描いていた魔法使いが目の前にいるとか…だがいきなり空から落ちてきて無傷とか普通は有り得んし、何らかの魔法を使ったと考えれば納得が行く…



「あんた私の話し聞いてる?ここは何処だか聞いてるでしょ?」



「すまない。何だっけ?そうか!ここは何処だったかだよな?ここは日本だが?日本の福岡県って所だよ。これで良いか?」



俺はそう答えた。するとどうだ?この女の子は嬉しそうな顔をして天にガッツポーズをしだした。傍から見れば変人に見えるだろう。



「やったぁー!失敗したと思ったら成功してたぁ!」



凄いはしゃぎ様である。



「ねぇねぇ!アンタ私とここで出会ったのも何かの縁だから私の修業を手伝ってよ!」


アリスという女の子から訳の解らない言葉が飛び出してきたのだ。



「はぁ?何で俺がそんな事しなくちゃいけないんだよ?面倒事はパスだ!」



「良いじゃない別に!アンタ私を《ぐぅ〜》…」



突如鳴り出す腹の音。少なくとも俺ではない事は確かだ。だとしたら残る選択肢は一つだ。俺は音の発生源を見るとそいつは顔を真っ赤にして震えていた。



「お前…「うるさーい!!何も言うな!」



思いっ切り殴られました…グーで…



「分かった。修業を手伝う云々は後回しだ。まずは飯でも食いに行こう。」



こうして出会っちまったんだ…まさか俺があんな事に巻き込まれるなんてな…

その時の俺を殴り飛ばしたい…そして何度も思う。


何故あの時真っすぐ帰宅しなかったのかと…

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