〜ホラーハウス〜 私たちの身近にある恐怖
人を誘い込み、食べてしまったり殺してしまったりするホラーハウス。
今回は、あなたの身近にある、そんな怖いお話をお届けします。
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俺の名はダニエル。仲間とともに流浪の生活を送っている。
ときに迫害を受け、様々な敵の襲撃を受け、多くの仲間を失いながら、安住の地を求め彷徨い続ける毎日。俺たちは疲れ果てていた。
そんな俺たちが歩む道の先に、その建物は現れた。
堅牢な金属で出来た六面体の巨大な建造物。何処か古代の神殿を思わせる。
扉は閉じられていたものの、何から何まで巨大に作られた建造物だ。隙間から容易に中に入ることが出来た。
「中も広いぞ。」
「頑丈な壁だ。これならあらゆる敵から身を守れそうだ。」
「見ろ! 食料が至る所に置いてある。
味も中々だな。ぱさついてはいるが、保存食なのだろう。しっかり熱を通しているようだ。カビ一つない。」
「それにしても、誰も居ないというのは妙な話だ。」
「おそらく、ここは古代のシェルターのようなものでは無いだろうか?
使われなくなって破棄されたのでは?」
「そうなると、この大量の食料の説明がつかないが...。」
「まあ、とりあえず詳しいことは明日以降調べることにして、今日はここで寝よう。流石にヘトヘトだ。」
「そうだな。」「それが良い。」
長い放浪生活に、心身ともに限界を迎えていた俺たちは、置かれていた食料で腹を満たすと、眠りについた。
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ギイィィィーーーーーーー
明け方。妙な音で目を覚ます。
何だ? なんの音だ?
「見ろ! 扉が開いたぞ!」
仲間が指差す方を見ると、壁一面分はあろうかという巨大な扉が、開く途中であった。
やがて扉が完全に開ききる。
固唾を呑む俺たち。
しばらくすると、その開かれた扉から白い巨大なモノリスが音もなく滑り込んできた。
そして、モノリスが部屋の中央に鎮座すると巨大なドアが再び閉じられた。
静寂
「一体何だったんだ?」
「とりあえず敵襲ではなかったが、、、誰が何の意図でこんなモノリスを?」
一様に首をひねる俺たち。
そのうちに、仲間の一人が異常を察知した。
「おい待て。なんかこの部屋、暑くなってないか?」
気が付いた時には遅かった。瞬く間に灼熱地獄が襲いかかる。
出口に近い者から我先にと外を目指すが、その間にもみるみる間に温度は上がる。
「ぐわぁぁぁ、助けてくれぇ!!」
「熱い! 熱いぃーーっ!!」
俺を含めほとんどの者が逃げ遅れた。
してやられた! この建物は、巧みに俺たちを誘い込み命を奪う、呪いの館だったんだ。
熱い。視界が赤い。体が焼ける。
仲間は次々と倒れていく。
俺も、もう、駄目......だ。
♪チン
「さぁ焼けた。
みんなー、朝ごはんできたよー。トーストが冷めちゃうから早く起きておいでー。」
あなたの家のオーブントースター。
そこでは、毎日たくさんのダニが、このようにしておびき寄せられては命を落としているのです。
おしまい




