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異世界トレード見聞録  作者: kanon
第一章 -見聞録その1-
9/26

9. (高騰)

…それから三日後…


俺は朝電光掲示板で株価をチェックし、そして非常に焦っていた。

空売りをしようにもまだグリーンドラゴンの魔石の値段はつかずで上限に買い注文が集中していた。


値段が上がってくれるのは良いが、値段に応じて空売りするための証拠金の額も跳ね上がっていく…


上がり過ぎると空売る為の資金が足りない…


今日仮に、このまま一日中値つかずで、明日も上がったらマズイ・・・


俺は顎に手を当てて、せわしなくあたりを歩き回った。




当初の想定ではグリーンドラゴンの株価が1500万くらいになったところを2口仕入れて、

例の卵のネタを暴露し、750万くらいの半額まで暴落したところを買い戻し、

差し引きの利益トータルの1500万を得るつもりだった。



グリーンドラゴンの株価が1500万前後迄しか元手の資金を想定しておらず、尚且つそれが俺の持ち金のギリギリ限度だ。

公国金融のなけなしのローン枠も今や限度いっぱいまで使用してしまった。



今や、電光掲示板が示すグリーンドラゴンの株価は買値上限の1800万。


もし今日ストップ高のまま明日を迎えたらとうとう2000万のゾーンに突入してしまう。



空売り証拠金やその後買い戻すまでの貸し株料、ミリシャへの俸給金肩代わり等々…

俺が食費を極限まで切り詰め、一日一食にし、大家に家賃を待ってもらってもどう考えても足らなくなる。







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