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主人である幼女とクールなメイドの悩み〜幼女のピュアさに始まりピュアさで終わる話〜

作者: 坂乃奏音
掲載日:2022/10/22

 なろうでの投稿は初めてなので緊張しています。

 これを読んで、少しでもほっこりして下されば幸いです。

【1 主人である幼女の悩み】


 突然だけど、今わたしは悩んでいる。

 最近うちに仕えてくれるようになったメイドのリリィちゃんが、目を合わせてくれないのだ。


 ……嫌われちゃったかな……?

 でもリリィちゃんは、なぜかわたしのいちばん近くに控えている。

 わたしが嫌なら、わたしから離れて仕事をすれば良いよね。


 じゃあ、何でだろう?

 わたしの小さな頭では、考えても何も分からなかった。



 今日は、リリィちゃんの観察をすることに決めた。


「ふむふむ、お部屋のお掃除ってふきふきしているんだ」


 リリィちゃんは、とても楽しそうにきびきびと掃除をしている。

 そして、こっちを見た。


 ……ばれた。


 リリィちゃんは、ばっと後ろを向いて、チラチラとこっちを見て言った。


「ルル様⁉︎ 今はお勉強の時間では⁉︎」

「ううん、もう終わったよ」

「すみません今すぐ終えますね少々お待ちを」


 リリィちゃん、かこきゅう(?)起こしてて息が荒い。

 そんなにわたしがストレスなのかな……。


「すぐじゃなくても大丈夫、もうちょっと勉強頑張るね」


 はっ、なぐさめようとしたら……大嫌いな勉強を、頑張ると言ってしまった。


「本当ですか? なら今すぐ勉強部屋へと戻られては?」


 うぅ、勉強しなきゃ。


【2 クールなメイドの悩み】


 突然ですが、今わたくしは悩んでいるのです。

 最近ご主人様になったルル様に、目を合わせられないのです。


「もうちょっと勉強頑張るね」


 恐らく、掃除が終わらず焦っていたわたくしを、励まそうとしてルル様が発した言葉。わたくしはそれに便乗して、ルル様を勉強部屋へと誘導した。


「本当ですか? なら今すぐ勉強部屋へと戻られては?」


 わたくしは顔の赤みが引くことを祈りながら、必死に掃除を行った。



 掃除を終えたわたくしは、メイド仲間に呼びかけられた。


「リリィ、もしかして……ルル様を避けてる?」

「いやいや、そんなことは……」


 否定しかけて、ふっと自分の行動が蘇る。


「……照れ隠しが、避けてるように見えてる可能性はあるけれど。何で?」

「いや、何でも……」


 そのメイド仲間は、すぐに部屋の外へと出ていった。

 そして、わたくしははたと気付く。


「……ルル様へのプレゼント、買い忘れてる……急いで買いに行こうか」


 わたくしは素早く部屋を出た。


【3 幼いわたしに出来ること】


 勉強を終えたわたしは、メイドさんに話しかけられた。

 さっき「リリィちゃんに避けられてるのが何でか、それとなく聞いてみてくれないかな?」と頼んだメイドさんだ。


「ルル様、やはりリリィは照れているようです」

「照れる? 何で?」


 わたしは首をかしげる。


「あっ、えっ、その……」


 そのメイドさんは、走り去りながらさけぶ。


「ルル様が、可愛らしすぎるんですよぉ────‼︎」


 ……つまり、リリィちゃんはわたしのプリティーさに照れていたってこと?



 そうと分かれば、「ありがとう」の想いを込めてプレゼントを用意しなきゃ。


 わたしは自分の部屋で、プレゼントカードにメッセージとイラストを書いた。

 アルコールマーカーがあれば、もっと書きやすいのになぁ。まあ無いものは仕方がない。


 メイドさんにも協力してもらって、ご馳走を作ってもらった。

 ──なんと、今日がリリィちゃんがここで働くようになってから一か月らしい。


 なので、ケーキなども作られた。

 記念パーティー会場は、わたしの部屋。

 準備が整ったころ、リリィちゃんが帰ってきて……わたしの部屋の前へとやってきた。


【4 今日は、みんなの記念日だ】


 わたくしがルル様の部屋のドアを開けると、明かりがついていなかったので暗かった。

 よく見えないけれど、人がたくさんいるような……。


 次の瞬間、明かりが(とも)った。


「リリィちゃんがここに来てから、一か月が経ったね」


 真ん中にいるルル様が、ふわっと微笑む。

 わたくしは鼻血を出さないように耐えるので必死だった。


「『ありがとう』と『これからもよろしく』を込めて」

「お祝いしましょう!」


 メイド仲間たちが、わたくしを祝ってくれる。


「はい、プレゼント!」


 ルル様が、わたくしのために手渡して下さったカードには……「いつもありがとう」の文字と、黒髪をおさげにした、青いツリ目の色白メイドが……。


「って、わたくし⁉︎」

「うん、リリィちゃんの写真を見ながら頑張って描いたよ」

「うわぁぁ、あ、ありがとうございます」


 小躍りしてしまいそうだ。

 ……すっかり忘れてしまいそうだけれど、そういえば。


 わたくしはバッグをあさった。


☆☆


 今日は、リリィちゃんもわたしを見てくれた。

 上手くいった喜びと、ご馳走の喜びでふわふわしていると。


「ルル様、わたくしもプレゼントを用意していたんです」

「えっ⁉︎」


 リリィちゃんから渡されたのは……ずっと欲しかった、アルコールマーカー十色セット。


「ありがとう!」


 今日はわたしの、リリィちゃんの、そしてみんなの記念日になったのだった。

 奇跡的に話が降ってきて2〜3時間で勢いで書いてしまいました。


 読了ありがとうございます。

 少しでも、ほっこりしてくださったなら幸いです。「面白かった!」と思ってくださった方は、感想やいいね等で教えてくださると作者が喜びます。


 いくつかイラスト等をいただいたので、活動報告にまとめました。

 広告下にリンクを貼ってあるので、よければ見にきてください。

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― 新着の感想 ―
[一言] こんばんわ りりぃちゃんの巫女服と可憐だ~1月 バニーガールと可憐だー2月を作ってみました りりぃちゃん巫女服 <i709212|34709> calendarりりぃちゃん巫女服1月 …
[良い点] 「つれないメイド企画」から拝読させていただきました。 ご主人様も新人メイドさんもとても可愛らしい。 ほっこりさせてもらいました。 ありがとうございます。
[良い点] そうか〜。 ルル様、鼻血を耐えないといけないほどプリティーなんですね。 それは大変! 目を逸らしてしまうのも仕方ないですね。 プレゼントをきっかけに仲良くなっていってほしいです(*´…
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