表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/31

5話   クイーンのF

 朝、学校に行こうとすると先にメメが歩いていた。


 黄色い世界の住宅街で、紺のコートを着たメメの後ろ姿に、夏服の白いシャツとアンニュイな目の光を思い出した。


 白くて直線的な光の帯と青い空とが陽炎の上からでらんと大きく舞っているのだが、閃光のような映像は現実の問題と比較して悠の心を重苦しくさせた。


 どうしていざ話そうとすると、胸が痛くなり、ためらってしまうのか。

 

 虚勢を張っていたら、何も始まらないのだが。


 終業式が終わり、教室に戻り、メメの横顔を遠くから見つめた。


 しかし、固く閉ざしたような表情を感じて、それを視界に入れることすら、メメの気を逆なでるように思えた。


今思うと、メメは休み時間は違うクラスへ行き誰かと話していることに気づいた。


 もう、昔みたいに楽しく話せないのかな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ