第10話 食の革命?
「あー、つまり、お前の美味すぎる料理で喧嘩が始まったと」
とにかく騒動を沈めなければとハルロさんが2人の冒険者を沈めてくれた。
「明日もここで売るらしいし、今日は諦めて明日早めに来ればいいだろう?フォードも明日もうちょっと多めに作ってくれんだろ?」
そういって言い聞かせてきたハルロさんはすごく兄貴って感じがしてかっこよかった。
まぁ俺も多めに作ることになってしまった訳だが。
「いやぁ、あのちっこいフォードが屋台を出してんだなんて驚いたよ」
店仕舞いをしているとハルロさんは懐かしんだ様子でそう話しかけてきた。
「アレクさんに頼まれたんだよ。それに、ハルロさんもBランクになってたんだね。驚いちゃった」
近況報告がてら話しているとアレクさんがキョロキョロしながらこちらへ寄ってきた。
そういえば、仕事が一段落したら見に来るって言っていたっけ。
「あれ、フォード、まだ屋台を開いてなかったのかい?朝から出掛けたと思っていたんだけれど」
「いや、完売したから畳んでるんだよ。」
そう言うとアレクさんは
「完売!?もう、?!」
と、それはもう驚かれた。
「もう売り切れちゃったの!?私も買おうと思っていたのに!!!!! 」
そっちが本音かい。
思わずずっこけそうになってしまった。
「へぇ、そんなにうまいのか、そのとんかつサンドってやつは」
「美味いなんてもんじゃないですよ!食の革命と言ってもいいくらいだ!!!」
アレクさんって親バカなとこがあるからなぁ...恥ずかしい。
「そんなに食べたかったなら今日の夜にでも作りますよ。ハルロさんも良ければどうぞ」
ため息とともにそう言葉にすると2人の目がキラキラと輝いた。
子供か。いや子供は俺か。
店を片付け終わるとハルロさんとアレクさんに一旦別れを告げ、急いで家に戻ることにした。
《終わらない夢》の皆さんも来るらしいからな、それなりの量を作らなきゃならないし、メリッサさんにまず許可を得なければならないからな。




