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詩のようなものたち

本を読むときは

作者: 暮 勇

 私が本を読むときは

 首を真っすぐ

 脇を締め

 肘は丁度、90度

 眉間に僅かに皴が寄り

 目は凝らせども、眼鏡なく

 絵に描いたような、読書姿勢


 父が本を読むときは

 首を後ろに仰け反らせ

 脇は宙に浮き

 脇は45度くらい

 眉間どころか口まで寄って

 眼鏡をかけて、必死に凝らす

 絵に描いたような、老眼の読書姿勢


 ほんの10年ほど前まで

 私と同じ姿勢だったのに

 新聞も

 パソコンも

 テレビの画面も

 顔からどんどん

 離れてく


 今年の父の誕生日には

 きっと、眼鏡屋さんに行き

 父の度に合うレンズを作り

 一等おしゃれなフレームを選び

 きっと贈ってあげるんだ


 早く贈ってやらないと

 ちゃんちゃんこがもう、待っている

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