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邪道も王道もただの道  作者: 眠り人
2/9

やらなければならないこと (ヒロインはチョロイン?)

ゆっくりと

5/8火曜

「ここが我の部屋(くに)か…」


はい、ちょっとカッコつけてみました。昨日の今日で与えられた部室?活動拠点?は使われなくなった教室でした。最上階つまり3階です。体のいい空き部屋利用ですね。

ぐるりと教室を見渡して思うこと、それは


「やることはただひとつ」


掃除だ。



5/9 (水)

放課後です。誰も来ないから学校に人いないんじゃね?とか思って窓から校庭を見下ろすと、柔らかそうな芝生の上でやってますわ。異能力の練習(トレーニング)を。


この学校は上から見ると『口』の形をしていて、北が教室棟、南が管理棟、いわゆる職員室や文化部がる。東と西には屋内階段がそれぞれある。今自分のいる部室は南の3階西の角部屋である。そして、窓からは広大な練習場が望めるスイートルームで御座います。


しばらく、ボーッと練習風景を見ていたら面白い練習をしているやつらがいた。なにを話しているのか分からないが、1人の女生徒を5人の男子生徒が囲って、次々と殴ったり火の玉や雷撃で攻撃している。それが、まあ面白いことに当たらない。何度か危うい場面もあったが、決定的な一撃が入らないでいる。特に、異能力を使わず (たぶん) 避けているのが素晴らしい。あと、回転する度にスカートの中身が見えないのがじれったい。


(あぁん、もう!早くマインド切れしてよ!)


もうどれくらい避け続けたか分からない。


「はぁ、はぁ、なんで全く当たらねぇんだよ!!」


「くそがっ!避けんな!」


悪態ばっかついてくる相手に一言も返さない。というよりも返せない。相手の攻撃を避けるのに必死で返す余裕がないのだ。

私が異能力を使ったら最後、この男子生徒達は文字通り肉片だけになってしまうから下手に使えない。かといって、このまま負けてしまうのも嫌だ。負けたら最後身も心もズタズタにされてしまうことは確定なのだから…


回りを見渡しても、助けてくれるような人たちはいない。皆、我が身が一番かわいいのだ。遠くに離れ見て見ぬふりをしている。

(だれか助けてよっ!)

願った瞬間、その願いは叶った。


※※

まあ、誰がどう見てもいじめですね。分かってて見ていたんだけど、そろそろ女生徒が限界を迎えそうになっていて、危ない場面が増えてきた。涙目可愛い。ので、ちょっとヒーローになって差し上げましょう。


簡単!3秒で出来るライフル(緑茶ver

1、魔法瓶の蓋を開けます

2、緑茶でライフル銃を作ります

3、構えて、撃ちます


シュンと緑茶弾が反重力で押し出され、心地よい香りと音をたてターゲットにぶち当たる。「あがっ?!」とか「グハッ?!」とか面白リアクションを取って倒れていく様は、実に愉快。

急に自分を襲っていた男達が、倒れていくのを見て、困惑している女生徒のポニーテールから覗けるうなじが、とても欲情的でした、まる


※※※

(なっなに?急に倒れて)


さっきまで元気?とまでいかないが、こんな急に襲ってきた男子全員が倒れるなんて自然ではない。


(ん?なんの匂い?)


地に伏している男達は例外なく後頭部を濡らしていて、そこから匂うようだ。

正直、近づきたくないが今の現状を知る唯一の手掛かりである。

嫌々、嗅いでみると


(お茶?)


まったりと、気が向いたら書きます

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