場所が変われど兵士は来る
この世界の銃も元の世界の銃も使い方はたいして変わらなかった、ただ一つわかったことはこの世界に銃を使う組織はまだここだけだということだった。銃はまだ゛撃ってとりあえず当たれば良し゛程度の認識しかなく、精密射撃をできる人間はいなかったのは、銃が魔法よりも3mほど射程が長いことと威力が高いぐらいしか利点がないことからだろうか。ちなみに銃も魔法も精度は高い。
「アルス、早速で悪いが仕事だ。こっちに兵士が10名ほど向かってきている、そいつらを待ち伏せて欲しい。」
場所が変われど兵士は来るんだな、嫌な話だ。
今度は銃があるし、待ち伏せなら大丈夫だろう。
「わかった、だが作戦はどうするんだ。」
作戦を聞かないと予想外のことが起きた時、どうしようもできなくなる。
「簡単だ、罠にかけて叩く、それでアルスは一発撃って罠の方へ、誘導してくれ、それだけだ。」
取り逃がしたりしないだろうな?とは思いつつも「わかった」と言って待ち伏せ場所に行く。
俺の役割は罠に誘導するだけだ、罠の存在を悟られなければいい、
さて、どこに隠れるかな。
兵士達の進行ルートの近くに背の高い草むらがあったので、そこに潜む。
しばらくして、兵士達の姿が見えてきた。
周りの兵士より多少豪華な鎧を着た兵士一人、いかにも中世の騎士みたいな姿をした兵士9人、
アルスは隊長の横にいた兵士を狙う、しっかりと狙いを定め、撃つ。
ターン!、射撃音とともに狙った兵士が頭を撃たれ、絶命する。
すぐに逃げるふりをして、兵士に自分の姿を見せる。
「あいつを追え!」
隊長が追撃の指示を出し、全員でアルスを追いかける、
「そのまま追って来てくれよ、頼むから。」
アルスは離れ過ぎす近過ぎすの微妙な距離を保って、罠の方へ走る。
「あと少し!」
アルスが誘導ポイントを抜けると、後ろから爆発音が聞こえた。
見ると、兵士達の周りが爆発して、兵士達が動揺している、そこに待ち構えていたスカドさん達が動揺している兵士達を襲う。
動揺していた兵士達は急に現れたスカド達に反応できず、一方的に殺されていく、
数秒後には、気絶した隊長以外に生きてる兵士はいなかった。
「流石だねアルスくん。」
どこからともなくサルタさんが出てきた、どうやらあの爆発はサルタさんの仕業らしい、
「ありがとうございます。」
まさかここまで上手く誘導できるとは思っていなかったらしい、できなかったらどうするつもりだったんだ、
とは言わず、お礼を言う。
サルタさんが「後はスカド達に任せて、先に帰ろう。」と言われたので、言われたままに先に帰る。
こうしてレジスタンスに入ってからの初戦は終わりを告げた。
この後、捕まった隊長が所属とここに来た目的を吐いたらしく、
所属はガンド国第25偵察隊、ここに来たのは、ただのパトロールらしい。
なぜパトロールの範囲が広がったのかは、わからなかったが、警戒するに越したことはないと、レジスタンス側のパトロールも増えた。
パトロールついでに狩りをしにいく人が増え、レジスタンス隊員の防具が骨でゴツくなっていったのは別のお話。




