レジスタンス
(ここは…どこだ…)
頭が痛い…あれ…俺は…こんなところ…で何を…しているんだ…戻らなきゃ…坂部…達の…逃げる…時間を…稼が…ないと………、アルスの意識は再び途切れた。
「あ…つら………て…は…」
「……せ……こ……に……が……た……う…」
なんだ?何を話している?ああ、俺は捕まったのか。坂部達は逃げれたかな…
そんな心配ばかり頭に浮かぶ。
「お…い…おい!」
なんだ?いったいなにを…
「起きろぉ!」
バチィン!凄まじい音が鳴り響く。
「いだ!」
いきなりビンタで起こされた、もうちょっとやさしくしてくれてもいいんじゃないか?
元の世界じゃ、これでもかなりやさしいが…
「いったそー」
「凄い音がしたぞ?」
「おっとすまんなハッハッハ。」
こいつ、いつか痛い目見させてやる。
つか、誰だこいつらは?
「なんだそのお前誰?みたいな顔は?」
こっちはお前等のこと知らない奴なんだからそうだろうよ。
「彼からしたら私達は知らない人よ?」
「そうだったな、俺はスカド・ドルガ。」
今思えばでかいな、しかも体格がでかい割に筋肉質、力で押し切る系かな?
「私はテルラ・ジルバ、よろしくね。」
女性!?、女性が軍隊にいるのか?俺とたいして背の大きさ変らないな?
「僕はサルタ・ケル、よろしく。」
見た感じインテリ系の魔法使いかな?
「俺はアルス・マムル、よろしくお願いします。」
とは言うものの、なんで「よろしく」なのかわからない、
「お前はガンド兵に運ばれていたが、どうしたんだ?」
この人達はガンド国の人間じゃないのか、だとしたらなぜ俺を助けた?正直に話していいのか、この人達の目的がわからない。しかし助けられた恩もある、今回ぐらいは正直に話そう。
「ダンジョンであいつらと戦った。」
「ほお、勇敢だな、戦ったということはガンド国の奴らと敵対してるんだろう?なら一つ頼みがある。俺達レジスタンスに入ってくれないか。」
レジスタンス?ガンド国に侵略でもされたのか?
坂部達も探したいが俺一人ではとうてい無理だしな、どうせ行く宛もない、
「いいでしょう、ですが一つお願いがあります、これから先もし子供の集団を発見したら、教えてください。」
少し不思議そうな顔をした後、
「まあ、お前にも事情があるんだろう。」
そういって承諾してくれた、
しばらくして、スカドが一つの武器を見せてきた、それはまさしくマスケット銃だった。
アミヤによると、遠距離攻撃の手段は魔法かちょっとした弓ぐらいだとしか聞いていなかったため、まさか銃があるとは思わなかった。
「お前にはこいつを使って欲しい、使い方を教えるから来てくれ。」
今は元少年兵だったことは言わなくていいだろう、もしかしたら使い方が違うかもしれないし、しばらくは素直に教えてもらおう。




