いざ要塞化!
選別後、この世界についていろいろと聞かせてもらった、
どうやらここはガンド国と言う国らしい、そしてこの世界には魔術なるものがあるらしく、軍隊の構成は歩兵、騎兵、魔術師が基本らしい、動物はマンモスやチーターのような動物が多くいるらしい、ここの外は森だから危険極まりないな、そして俺はあのときにダンジョンの主にこのダンジョンの主になっていたらしく、あの時もしも「そんなことできない」と言っても無駄、つまりあの時からすでに選択肢は「はい」しかなかったのだ、そして一番驚いたのがあの主が今までどうやってここを守っていたのか、それは魔物の召喚で冒険者を数の暴力でリンチにしていたらしい。そんな主がなぜ死ぬことになったのかは誰も知らなかったが。
「そろそろ動きますか?」
「ああそうだな」
このダンジョンの参謀にあたるアミヤ・レミが言う、彼女はここの中では一番頭がいい。
「エルダ!みんなを呼んできてくれ。」
「はいはい、わかりましたよ。」
なんてことを言っているが、彼…エルダ・トギアはこの中で一番力が強く、子供好きである。
力が強い割りに子供に弱い。自分もまだ子供なのに。
まずは偵察班を出して、その後、力があるやつが木を切ってオノと剣とナイフを作って、
ダンジョンを補強しようか。予定も決まったところでみんなに作業に入ってもらう。
作業に入って2時間ぐらいして、一区切りしようかと考えていると。
「おい、アルス!来てくれ!」
ダンジョンの奥から呼ばれた、一体なぜだ?
行くとそこにはカタカタと音を立てながら歩く、骸骨がいた、
手には都合良くオノを持っている。
「こいつは?」
この世界についてはまだ知らない事が多いと改めて思い知らされた。
「アルス、こいつはスケルトンだ。」
スケルトン?なんでいるんだ?
なんてことを考えているとエルダが
「きっとここのダンジョンの主が人間になったから魔物が湧いたんだろう。」
そんな虫が湧くみたいに言うなよ…、しかしダンジョンの主が人間になると魔物が生まれるのか、
まてよ?なら要塞化の主戦力は魔物だな、知性がないならいくら酷使してもいいよな。
「しかしどれぐらいの間隔で生まれるんだ?」
「大体一時間に一体と聞いたことがある。」
いったい誰から聞いたんだよお前は…
「スケルトンイチ号!ついてこい!」
さあ連れて行ってみよう、スケルトンの能力も測りたいしな。
「ネーミングセンスなさすぎだろう…」
エルダに呆れらられるが気にしない。
外にスケルトンを連れて行っても特に誰も驚くことなく作業を続ける。
「スケルトンイチ号!この木を切ってみてくれ。」
スケルトンイチ号に指示を出すと、木を切り初めてくれた。
しかし速いな、魔物は力が強いのだろうか、指示を出して3時間経つ頃には15本もの木を切ってくれた。
「アルス、大体切り終わったぞ。」
「よし!木をダンジョンの入り口まで運んでくれ!」
ちょうどその頃木こり、偵察班以外のメンバーには、ダンジョンの拡張を任せてあり、石もだいぶ集まったことだろう。
ダンジョン拡張からナイフとピッケルを作って、今日は終ろう。
ナイフ、ピッケル作りは最初は苦戦したが慣れてくると順調だった、
気付けばもう月が空高く登っている、
「さあ、今日の作業は終わりだ!みんなお疲れさま。」
口々に「お疲れ〜」などと言って部屋に戻っていく、俺も少しスケルトンで実験してから行くか、
「なあアルス、少しいいか?」
ん?まあだいたい何を聞きたいのかは、わかる。
「お前はどこから来た?、だろ?」
図星か、目を見開いてこちらを見ている。
「ああそうだ、アルペン山には冒険者でさえほとんど来ないのにどうやって来た?それにアルスはこの世界のことをほとんど知らない、
それじゃまるで、他の世界から来たみたいじゃないか。」
ほう?けっこう当たってるぞエルダくん、まあ隠すこともないだろう。
「信じられないかもしれないが、俺はこの世界の人間じゃない、
転生したんだ、この世界に、そして気付いたらこのダンジョンにいた。」
少し考えて何かを察したように、
「俺はアンタを信じるよ、俺も同じだからな、アルスも地球から来たんだろう?」
嘘だろ?エルダも俺と同じなのか、もしかして…
「ここにいる子供達は全員同じか?」
その可能性を危惧する、俺は前に少年兵をやっていたんだ、警戒されるのは困る。
「さあな、誰も言い出さなかったからな、じゃあ本当の名前を言わないとな、
俺の本名は坂部 祐太だ。」
日本人?いったい少年兵と日本人になんの関係があるんだ?なぜ俺はここに転生したんだ?
いったいなぜ…………




