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第5話:黒律ノクターム襲来。異物も背中に襲来。

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村に静寂が戻った――その瞬間だった。


「カッポ……カッポッ……」

重く規則的な蹄音が響いた。


「馬の音……!? まさか、まだ敵が!?」

ハルトが剣を構えようとすると、マルクが手を上げて制した。


「違う。……あれは帝国軍じゃ」

やがて村の入り口に、黒装束の騎馬隊が現れる。漆黒の軍服、無表情な顔――その胸元には帝国治安局の紋章が刻まれていた。


「“帝国治安局・第七監察隊(〈黒律〉ノクターム)”――魔物襲撃の報を受け、派遣された」

先頭にいた青年が馬から降り、冷たい視線で村人たちを一瞥した。まだ若いが、異様な威圧感を纏っている。


「……誰が連絡したんだ」

ハルトが小声で尋ねると、マルクが小さく首を振る。

「分からん。だが……早すぎる。まるで、襲撃の前から知っていたかのようじゃ」


青年の目が、ふとハルトに止まった。

「君……見ない顔だな」


「旅の途中で立ち寄っただけだ」

とっさに言葉を返すハルト。


「そうか。名前は?」

俺の本名を言えば今後目を付けられて面倒くさくなりそうだな。

少し悩んだ後に俺は答えた。


「お、おち◯ぽカーニバ……」

――ブスッ!

背中に鋭い何かが突き刺さった。


「……急に倒れたが大丈夫なのか?」

俺は背中に何かが刺さりながら倒れ込んだ。

「こ、こいつは緊張するとすぐ倒れるんですよ!」

「あ……ああ!そうなんですよ監察官殿!」

村の人々がなんとか誤魔化している。


テラの方へ視線を動かすと物凄く怒っている。

あ、もしかして駄目だった?


「そうか……しかし背中に刺さってるものは…」

そう青年は刺さっているものを見ようとしたが、またもや村人に止められた。

「いやそれはあれですよ!ほら!ち◯ぽです!」

「そうそう!こいつ珍しい所から生えてるんですよ!」

「んだんだ!」


そう言われた監察官は同情するような目でこちらを見ていた。

「君……もし生きづらかったら私に連絡しなさい…」


なんで納得してるのおおおおお?

しかも背中にある時点でおかしいだろ?!


青年の目元はどこかアリが一生懸命に生きているのを眺めているような目をしていた。

ああ……誰か俺を殺してくれ。


そしてそのまま彼は視線を外し、テラの方を一瞥した。

「そちらの女性も旅人か?」

「ええ。私はただの……その子の保護者のようなものですわ♡」


「そうか。確かに保護者がいないとな……」

青年はそれ以上何も言わず、部下たちに指示を出した。


「被害状況を確認しろ。怪しい者がいれば記録しておけ。……“あの存在”に関わる痕跡がないかも調べろ」

その一言に、ハルトの背筋が冷たくなる。

(“あの存在”って……まさか、旧支配者のことか?)


青年の部下が村を巡回しはじめる中、ハルトたちは緊張を抱えながら、その場を動けずにいた。

テラがそっと耳元で囁く。

「……あの青年、ただ者ではありませんね。眼が……“向こう”の力に触れたことがある者の眼です」

「“向こう”って……まさか、新支配者か?」

俺はなんとか起き上がり、テラは静かに頷いた。

だがまだ背中に刺さっている。


帝国監察官は無言のまま、村の空気を張り詰めさせていた。

「ふむ……確かに、戦闘の痕跡はある。魔物の体も確認された。……問題は“誰が”これをやったのか、だが――」


青年の視線が再びハルトに向いた。

「君……魔法を使えるようだが、どこで学んだ?」

「お、俺ですか?」

「ああ、君の体から魔法が使われた痕跡を感じる」

冷たい視線がハルトを射抜く。だが、その刹那。


「ハルト様は、私の加護を受けておりますの」

テラが一歩前に出て、毅然とした声を放った。


「加護……?貴女は神官か、巫女か?」

「いえ。あくまで“護り人”ですわ。その子は特別です。……どうか、今はお引き取りを」

「“特別”?」


青年の目が鋭く光った。

「貴様……何者だ?」


空気が凍りつく。だが次の瞬間、セバスが静かに一歩前に出た。

「我らが命を懸けて村を守った。それが不服ならば――貴殿が剣を振るってみせよ」


かつて帝国軍でも一目置かれた老戦士の威圧に、青年は一瞬だけ息を呑んだように見えた。


だが。


「……なるほど。さすがは元エリート。口は達者だな」

くるりと背を向け、青年は手を振った。


「撤収する。報告には“該当なし”と記す」

「え……?」


村人たちがざわつく中、彼はぽつりと続けた。


「“今はまだ”というだけだ。……それだけは、忘れるな」

「それとそこの少年よ、もし背中の異物を移植したければ帝都に来い。腕が良い医者を紹介してやろう」


どういう優しさなの?!

ふかふかのタオルで包むような優しさだけど包みきれてないよ?!


そしてその言葉と共に、監察隊は静かに村を去っていった。

静寂が戻った夜の村。皆が息を詰めたまま動けずにいたが、やがてマルクが小さく息を吐いた。


「……ふぅ、行ったか」

「危なかった……」

ハルトが額の汗を拭う。


テラは微笑みを浮かべつつも、目だけは鋭く光っていた。

「このままでは、いずれまた来ますわ。次は“確証”を持って……」

「じゃあ……逃げるしかないのか?」

「いいえ、戦うための準備を始めましょう」

テラの言葉に、ハルトはこくりと頷いた。

彼の背中にはまだ、旧支配者の陣の残光がうっすらと揺らめいていた。



……っていい感じに終わってるけど誰か俺の背中からこの異物を抜いてくれないのおおおお!!!


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