第15話 ヴァルトの屋敷へ
実はこの作品は私が投稿している別作品【元自衛官が異世界で軍を任された件について】と同じ世界線でありつながりが結構あります。
もし良ければそちらもどうぞ!
屋敷に着くと、そこには大きな扉が威圧感を出していた。
「ここがヴァルト殿の屋敷でございます。では皆さんお入りください」
そうローデンが言うと大きな扉が錆びた音を響かせながら開いていった。
開いた先には大きな噴水そしてきれいな花壇があり、正面には豪華な屋敷が建っていた。
「す、すげぇ……ここがシオンの実家かぁ……」
「言い方が気持ち悪いですよ」
シオンに変態を見る目で見られた。
「ハルトくーん?そんなんじゃ女の子に嫌われますよー?」
「なんですぐに俺をいじめるんだよ!」
そんなこんなしていると正面からローデンと似た体型が良い男が走ってきた。
「しおおおおおおん!ワシが悪かった!!!!ほんとごめんなあああああ!」
「お……お父様!恥ずかしいしやめてよ!」
シオンが物凄く抵抗していた。
「ヴァルト殿、お客様もいらっしゃいますよ」
「おお、これはこれは!皆はシオンの友達かな?」
「まあ友達って言えば友達かな?」
言えない、もし遺跡で倒れていたところを助けたって言っても絶対にこのバカ親父は暴走する。
「ほうほう!ん?そこのお嬢さんどこかで?」
ヴァルトはテラの顔をみて考え込んだ。
「お久しぶり、ヴァルトさん。テラですよ?」
「テラ!第二次聖戦以来だな!」
ヴァルトは嬉しそうに話し始めた。
「じゃあこの子達はテラの仲間ってことか!それはそうとどうしたんだ」
「実は新支配者の圧政や弾圧を止めるためにここに来たの」
そしてテラは続ける。
「貴方が持っている資料を見せてのほしいの。それがあればどこに封印された遺跡や遺物、仲間を見つけられるの」
ヴァルトは少し考え込み、答えをだした。
「分かった。早いほうがいいだろう、さあ早く中へ!」
そう言い皆は屋敷の中へと入っていった……が入る時にヴァルトがシオンに言った。
「なあシオン、そこの若い男はお前の彼氏か?」
「ち……ちがう!」
そう言いながら俺に石を投げてきた。
もし次回を見る時に私の別作品を呼んでいる方がいたら多分【おっ?】ってなります。
※次回は今日の夜11時に投稿します。