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好きなもの

 私は人間が大嫌いだ。


 けれども私にも好きなものがある。それらに支えられている。かもしれない。


 私は動物が大好きだ。小型のノネコ・イエネコ以外の動物なら大抵好きだ。


 特に犬科や熊はたまらない。

 骨格や肉づきが好きだ、毛並みが、表情が好きだ、動作が愛くるしく見えてたまらない。


 もうひとつの好きなものは、日本の木の花だ。コノハナサクヤヒメの命さまにゆかりのある名前で生きてきて、浅間神社が間近にあった。

 私は彼女の一番末の眷属だと、たまに真剣に真摯に思う時がある。


 花を見上げると多幸感でいっぱいになり、花に歌など詠みかける。


 私の歌は木の花のうた。

 お互い響きあって、花は私に一房の枝を落としてくれたりする。

 思わず「くれるの?」と笑顔で対話してしまったりする。

 掌をひらけば、自然に花びらは私の中に入ってくる。お互いに思い合えている気がするのだ。


 古い和歌に

『もろともにあはれと思へ山櫻 花より他に知るひともなし』、というものがある。


 なんという研ぎ澄まされた相聞歌だろうか。私があなたを知っている。あなたも私を想ってください、と。


 私たちは山櫻と響きあうと本当に嬉しくなるものなのだ。

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