自分が途切れる
完全に体調を崩した。
こときれる、切れていた、と言いたいが間違った日本語なのでそうは言えないのが辛いところだ。
私が私として私の言葉を何も発せないのは……もう末期だ。
書けなくなると実は安心する。書くどころじゃなく私は弱りはて、何も出来ないから何もしなくて良い、そんな状態になってはじめて、ここまで体調が悪いのだから書かなくても良いんだ……と安心できる。
書きたくて書いてるんじゃない。
商業でも趣味でもない。
書くのは苦しい。辛い。痛い。
ーーけれど、変な使命感が中学生ぐらいから、ある。
書かなくては、いけない。
書かなくては生きてはいけない。
何かを書いて誰かに手渡さなければいけない、それが私という人間の本分だと。
誰にも言われていない、けれど何故だろう、私は書いて手渡したい。
私の好きな作家が33才で完成される前に亡くなってしまっているからだろうか、自分が人並み以上に出来るのが国語だけだったからだろうか。
枯渇するように、焦がれるように、飢えている、餓えている、私はーー、私は一冊の本に載りたい、自作をあなたに手渡したい。
誰より独りで、誰より弱く、沢山声なく泣いて、誰にも助けられないーー、小さかった自分自身のような、そんな子供に。
私は私を物語りたい。