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私+君  作者: イガコ
33/37

夢終

数分経つと、また歩き始めた。


私は不安になって来た。

いくら歩いても知っている町が続いていた。

私はとりあえず自分の家まで戻っていった。

君の部屋に入ったが、そこには誰もいなかった。

「やっぱりここじゃないの…」私はため息をついた。

君はいったいどこに行ったのかがわからなかった。

私には君を探すことができなかった。

こういう時に君ならどうするだろうか。

諦めるのだろうか。いや、探し続けるだろう。

「よし!」私は気合を入れて立ち上がった。

君と出会ってから、ひびが変わったから、こんなこともできると思う。

もしも今の私が昔の私だったらもうとっくに諦めていただろう。

だが、私は君と出会って変わったのだろと思う。

その時に、私はあるところを思い出した。

「学校だ!」まだ探していなかったところがあった。

私は学校に向かって走り始めた。

廊下を走り、階段をのぼり、3回の上、立ち入り禁止になっている屋上に上っていった。

いるとすればここだろう。

そして、そこにはいた。

「やっぱり来たか」そこにはあの少女が立っていた。

壁にあったはずのフェンスが消えていた。昔はなかったようだ。

私は彼女をにらんだ。彼女は私が考えていたことをまんまと当てた。

「大丈夫、君の彼氏には何もしてないよ。まあ、少し縛ったのは縛ったけどね…」

君はそこにじっとしていた。今の状況を判断して、動かないことにしておいたのだろう。

「君に会いたかったよ」彼女は私を見た。彼女の顔には笑みが浮かんでいた。

彼女が私に求めているものがわからない。だが、いやな予感しかしない。

「どうして」私は情報を得るために、訊き返した。

彼女は待ってました、というように答えた。

「だって」彼女は少し考えてから答えた。

その質問を待っていたが、答えを考えていなかったという感じだ。

「会いたかった…から?」彼女の言葉には意味不明だった。

だが、彼女の目はどんなことでもするという目だった。

今私に向かって拳銃を売ってくるのでもやりそうな瞳だ。

「1つ言いたいことがあったんだ」彼女は楽しそうに語っていた。

その言葉には一切に敵意がないように聞こえた。

だが、彼女からはいやな予感しか感じ取れなかった。

「私と一緒に行こうよ」彼女はにっこりと笑った。

だが、私は動かなかった。彼女について行かなかった。

「そっちを選ぶんだ」彼女の瞳にあった少しの光が消え、真っ黒な闇へと変化した。

その迫力は私にもわかるほどだ。

私は後ろに数歩下がった。

「一緒に一生生きようと思ったけど、無理みたいだね」彼女は私に向かって歩き始めた。

彼女の手にはナイフがあった。だが、普通のナイフには見えない。

青い炎が舞い上がっていて、メラメラと燃えていた。正真正銘、高熱のナイフだ。

触れられれば痛い。確実に燃えて死ぬだろう。

私は後ろに下がった。だが、さっきまで空いていた入り口のドアは閉まっていて、鍵がかかっていた。

「逃げられないよ」彼女は燃え上がっているナイフをなめた。

その姿はとても君が悪かった。

私はどうにかして逃げようと考えたい。

だが、何も思いつかない。


じゃあね。


彼女はナイフを振り上げた。

私は目を閉じる。

だが、なかなか振り下ろされなかった。

その代わりに、声だけが聞こえてきた。

「どけー!」知っている人の声だった。

その後に、彼女の悲鳴も聞こえてきた。

目を開けると、彼女が落ちる直線だった。

君はいつの間にか巻き付けられていたロープをほどいていた。

そして、彼女と一緒に落ちていった。

「!?」私は慌てて屋上から見下ろした。

下には二人が倒れていた。

動かない。

「…そ…ん…な…」私は跪いた。

「やはりこうなりましたか…」後ろから誰かの声がした。

だが、私が振り返るよりも前に私は宙に飛ばされた。

その時、視界に入ったのは顔がもやもやでおおわれている人だった。

さっき、私に地図をくれた人だった。

私はそのまま落ちていった。

鈍い音とともに、記憶が消えた。


「!?」私は起き上がった。

ここは…ベッドだ。体も戻っていた。

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