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私+君  作者: イガコ
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僕+君

そうだった。君は私のことが見えないんだった

「これは違う世界です。私たちのことは見えませんよ」

彼は穏やかな声でささやいてきた。そんなことはわかっている。

だが、君に話せないというのがとても嫌だった。それだけ。

「それだけというのは少し言い方が硬いですね、愛情というのは私が与えてもらえなかった、大変貴重なものですよ」

その一言が私の心を少し和らげてくれた。彼は信用できる人だと、私は心の中で思った。


僕は家に帰ると、沈黙のまま自分の部屋に帰った。

窓から見えるのは静かな隣の部屋だった。

そこには誰もいなくて、とても静かだった。

そこにいたとすれば雀が忍び込んだほどだ。すぐに出ていった。

僕はあこがれていた。独りぼっちでも全く気にしていなかった。

僕だったらとにかく誰かと話そうとした。春休みや夏休み、冬休みでもついついほかの人と遊んだり、他人の家で勉強したりしていた。

窓から見える君はいつも一人だった。でも、それは僕があこがれた者だった。僕は知っているからだ。もしも他人と一緒にいないと心がもやもやすれば、いつかは他人便りのダメな人になるということを。

だが、僕にはそれをこなすことができなかった。

()君では大違いだった。

君に会ってから、だんだんとわかってきた。

僕はやっぱり人に頼ってしまう人なんだって。君に頼ってしまった。

君と一緒にいれば楽しかった。嬉しかった。

君の横にいれば安心していた。

しかも、君が落ちたのも僕のせいだ。

僕が君をびっくりさせたから君は落ちた。

それが完全な事実だった。覆すことはできない。

「チクショ!」僕はベッドに飛び込んだ。

嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼(ああああああああ)!」僕は枕に顔を突っ込んだ。

叫んでも何一つ変わらないのはわかっている。だが、叫びたくなる。

自分が原因で君は今、命を落としそうになっているのだ。

僕はただ、

また君と一緒に過ごしたかった。

気が付くと、目から涙があふれ出てきた。

自分の手が痛むのも忘れていた。一瞬のことだったが、感情を忘れた気がした。

今までずっと本性を隠していた。本当なら怒りたいときに起こって、泣きたいときに泣きたかった。

だが、僕はその時、他の人からもらう印象を気にしてしまった。

だから本性を裏に隠し、偽を表に出した。

でも、君が話しかけてきたとき、僕は本性を現した。

君と話しているときはまるで、今までのことが嘘だったかのようだった。

言いたいことを言って、突っ込みを入れたいところも突っ込んだ。

君にだけは、本性を表したくてたまらなくなった。どうしてかはわからない。

君には僕に存在しないものがあるのだろうかとも思ったことがある。

こんな質問に答えが返ってくるはずない。でも、僕の本心か何かがささやいてきた。

僕はただ、君のことが好きなのだと。昔から。

その心を聞いたときはどうも思わなかった。気のせいだと思ったからだ。

だが、毎日が過ぎ、今になった。そして、その時僕は本当にわかった。

僕は君のことが好きなんだ。それでも、僕()君の幅は遠くなっている。

僕はつらい。

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