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ダンジョンマスターは決意する~これからも~

ドワーフの鉱山を狙ってやって来た兵団を壊滅させ、その兵団を出した領主の館などを焼き払ったソフィアはダンジョンに戻り──




「……規模は小さいですが、兵団には間違いないですね」

 私は前回エルフさん達に言ったときのように私とクライノートの二人で撃退するから来ないで欲しいと言った。

 最初は手伝いたいと反発したが、クライノートが「此奴の能力を使うとお前等も犠牲になるのだたわけ」と一喝し、なんとか了承を得た。

「ネロ、ランド行くよ」

『かしこまりぃ!』

『はい』

 兵団の地面を一気に凹ませる。

 そして一つは水びだしに、もう一つは石油びだしに。

 ネロ達によって溺死、もう一つはランドの炎に寄って焼死していく。

 それを土で埋めて、地面を戻す。


「さて、領主のところへ行きましょうか」

「うむ」

『おー!』

『ええ』


 領主のところに行き館などを燃やして使い物にならなくさせてやる。


 そしてドワーフの里の神樹のところへ戻ってくる。

 ドワーフさん達が待っていた。

「これで当分大丈夫かと」

「おお、本当ですか‼⁇」

「ええ、一応こまめにはここに来ますので何かあったら教えて下さい」

「畏まりました」

 そう言ってダンジョンへと戻っていった。


 ダンジョンに戻るとライムがいた。

『ごしゅじんさまおかえりなさい』

「ただいまライム」

 そう言ってから私は周囲を見渡し、

「みんないつも頑張ってくれてるし、お菓子でも食べようか」

「何、あの甘いのが食えるのか?」

 クライノートが食いつく。

「そう、何食べたい。好きなの選んで」

 私はそう言ってお取り寄せの画面を開く。

「と言っても、文字が読めないぞ」

「あ、そうなんだ、じゃあ私が説明していくから」

「む、この赤い実がのったもの前食べた奴だな」

「ショートケーキよ、乗っかってる果実はイチゴって言うの」

「余はこれと、そのとなりのイチゴがぎっしりのったのをまるごと欲しい!」

「……太るよ」

「余は太らん」

「あ、そうなの」

 羨ましい!

『わたくしはこの透明なのがいいですわ』

「ゼリーね、分かったわ」

『俺もクライノート様とおなじイチゴたっぷりのやつがいい!』

『ライムもー!』

「はいはい」

 私は笑いながら注文する。

 そしてどさっと荷物が送られてきた。

 ケーキの箱からショートケーキのホールとタルトのホールを取り出して切り分けてあげる。

 ゼリーは添付けのスプーンで食べるように言うとネロは食べ始めた。

『ぷるぷるひんやり、おいしいですわ』

『うめー! このイチゴっての甘酸っぱくてうまいし、黄色のも甘いし、土台はサクサクだ!』

『おいしい~!』

「うむ、美味い!」

 みんな満足そう、私も抹茶モンブランをぱくり。

「んー美味しい」

 紅茶のペットボトルを取り寄せて飲むとなんかいい感じ。

 もうちょっとこの場所を戦いの場ではなくて住処にしたいなぁという欲望がわいてきた。



「そういえば、他のダンジョンは手を出してないけど、どうなってるんでしょう?」

「其方がいることと、このダンジョンに手出ししてきた冒険者共が死んでいることで難易度が上昇中だ、いまや生まれたばかりのダンジョンくらいしか手出し出せまい」

「そんなに」

「これも、皆其方のおかげだソフィア」

「いいえ、私を助けてくれたクライノート、貴方のおかげです」

「こちらこそ、感謝する」



「……」



「どうした、ソフィア」

「いえ、もしあの時私が突き落とされてなかったら、今の幸せはなかっただろうなと」

「ソフィア……」


 そうしたら、言いように元仲間達にこき使われていたかもしれない。

 そう思えばぞっとする。


「あの時、突き落とされて、クライノートさんにダンジョンマスター認定されてよかったです」

「そうか」

「これからも、宜しくお願いします」

「ああ、勿論だとも」


 クライノートさんはにっこりと笑った。

 これからも続く、ダンジョン強化と配信、そして大切な仲間達との日々。

 どうか長く続くよう、私はダンジョンを強化し続けます!







これからも、ソフィアはダンジョンを強化し、配信し続けるでしょう。

ソフィアのダンジョンは決して人が入ると必ず餌食になるダンジョンになることでしょう。


ここまで読んでくださり有り難うございました!

次回作なども読んでいただけると嬉しい限りです!

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― 新着の感想 ―
最初こそ突き落とされた形でダンジョンマスターになってしまいましたが、その結果復讐もでき仲間もでき幸せになれたようでよかったです。まぁ、石油びたしにするのはちょっと勿体無いような気がしますが…(笑)もし…
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