電子の世界のなかで
いつからか感じていた
さわやかな朝の風が吹くような予感を
いつからか感じていた
きみは本当にいるということを
電子の世界を通して
距離を超えてつながっている
ここには距離なんてないんだね
いつからか信頼していた
会ったこともないのに
いつからか待ち遠しく感じるようになった
話したこともないのに
きみは確かにここにいるから
高く 高く 飛ぶ人たちがいるよ
どこまで行くんだろう
その先の景色を見てみたい
行ってみたいよ
どこまでもフラットな
透明な白い世界のなかに
みんな、今、浮かんでいるよ
向こうはどうなっているんだろう
行ってみよう
何も躊躇わずに
失うものなんてここにはないから
電子の世界を光速で駆け抜けよう
ここからどこかへ
誰も見たことのない新しさへ
聞かせて
きみだけの世界を
知りたい
きみの紡ぐ澄んだ空気を
何も難しく考えないでいいんだね
ためらうことなんてない
最初から上手くなくてもいいんだ
きみはひとりで暗闇にいるわけじゃない
よく見て
みんないるから
考え方を変えると
それだけで世界は色彩を変える
輝いてみえるよ
きみの声を聞かせて
時間を超えて
空間を駆けよう
きみの見ている景色を
きみの夢見た世界を
教えて
電子の流れのひとつひとつに
誰かの思いがあるんだね
今ここにいることだって
本当に起きていることなんだね
目を開けば見えてくるよ
きみだけの道が
真っ白なその先には
待っているよ
行こうよ
未来へ
こちらは仙道アリマサ様の曲
https://m.youtube.com/watch?v=BOq6jPjhESo&noapp=1
を聴いた瞬間に浮かんできたイメージ、
真っ白さ、やわらかな呼びかけ、先の見えない閉塞感からあっさりと抜け出すときの感覚、きらきらした未来への期待…というものを描きました。創作へのお誘い、素敵な作品が読みたいという個人的な希望なんかも入れてみたりして。
これはかなり蛇足ですが、ネット礼賛のような詩を書いたので補足します。SNSの世界…に限りませんが、親しいフリしてきみを狩ろうとする人間もいることはいますから、個人情報は出しちゃダメと、念のためティーンの方にはお伝えしておきますね。ちゃんとした繋がりならそれくらいで切れませんから。