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104/124

104.拒否

「んっ…ルーカスさん…」


押し倒したリナから甘い声が漏れた…


ルーカスは熱くなる体をリナに押し当てる。


意識が飛びそうになるなか、団長の言葉が頭の中を駆け巡る。


まだ駄目だ…あと少し…


ルーカスは体を起こして深く息を吐くと、リナのおでこに軽くキスをして体を離した。


「リナも疲れてるのにすまなかった…さぁ帰ろうか?」


これ以上ここにいるとよくないと思い、リナを起こそうと手を伸ばす。


するとリナはその手を掴んでグッと引っ張って来た。


まさか引かれると思わなかったルーカスは、バランスを崩してリナの上に倒れ込みそうになるのを慌てて腕で支えた。


「あっ、ぶなかった…リナ大丈夫…か?」


リナに怪我はないかと見つめると…


チュッ…


リナの方からたどたどしいキスをしてきた。


目をギュッと瞑り、柔らかい唇を押し当てる。


その行為に胸がキュンと苦しくなった…


「リナ…」


「すみません…まだもう少しだけ一緒にいたいな…って思ってしまいました」


恥ずかしそうにしながらも一生懸命に自分の気持ちを伝えようとしてくれる。


「ってこんな子供っぽいこと…アリスちゃんに笑われてしまいますね」


リナは自分の言ったことに少し後悔をしたのか、謝って立ち上がろうとする…


しかし、もう自分の思いをこれ以上抑えれそうになかった…


「やっぱり…もう少し…」


俺は立ち上がろうとするリナの腕を掴むと優しく地面に押さえつけた。


「ルーカスさん?」


身動きを封じられたリナが首を傾げながら見上げてくる。


「くっ…リナが…悪いんだぞ…」


その顔に、たまらずに再びリナの唇を貪るように奪った。


驚くリナの唇が徐々に力を失って開いていくと舌を絡めた。


もっと、もっとと奥へ行くたびにリナの吐息が聞こえる、その声に更に気持ちが掻き立てられた。


するとリナの腕がダランと力を無くす…腕を離してその手を下へと滑らせた…


手首から腕をなぞり鎖骨を触る…するとピクっと体が跳ねた。


唇から離れると、そのまま鎖骨にキスをする。


はぁはぁと荒い息を感じてリナの胸元の服を脱がせた。


夜の風が肌をなぞるなか、自分とリナの息遣いだけが聞こえている。


リナの服がはだけて胸元が見えそうになると…リナの潤む瞳が目に入った…


その顔を見てピタッと手を止めた。


わかっている…俺は目を閉じて服を戻そうとすると…


「ルーカスさん…なら…」


リナは服を戻そうとする俺の手を掴んで自分の服の胸元を開いた。


リナの胸があらわになり、その美しさに見とれる、そのまま吸い込まれるように近づいていくと…


カタカタ…


するとリナが微かに震えているのがわかった。


その瞬間、我に返った。


「すまない…」


俺がそっと服を戻す。


「怖がらせるつもりはなかったんだ」


先走りすぎてリナに無理をさせてしまった…そう思いリナに頭を下げる。


するとリナは驚いて起き上がった!


「違うんです!わ、私…ルーカスさんと…その…してもいい…いえ、したいと、ちゃんと思っています…でも…」


リナは自分の言葉に顔を赤く染めて絞り出すように出す。


「でも、今震えていただろ…」


リナの両手を掴んで震える手を包み込んだ。


「こ、これは…違うんです…」


リナは震える理由に首を振った。

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