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 思ってはいたが魔王の圧は凄い。前の俺はこの圧に気圧された。あの時は…どうやって立ち向かったんだっけ。


「魔王か、話があるんだ。」


 魔王の方へとゆっくりと歩いていく。魔王は俺の言葉に反応を返してくれるだろうか。

 少しの沈黙の後、魔王は口を開いた。


「先ずは実力を示して見せろ!」


 そう言って魔術を発動させる。小さな魔力の玉が複数個こちらに向かって放たれる。


 くそ。どうやら戦わないといけないみたいだ。面倒なことになってしまった。


 魔王の魔術を剣で受け止めながら、魔王に向かって走っていく。こうなったら早めに決着をつけてやる。


 魔術を使って剣を強化し魔王の魔術を跳ね返す。魔王はそれを何事もないように受け止める。

 以前の魔王は魔術しか使っていなかった。魔術は発動する時少し間がある。そこを狙って叩く。


 魔王の攻撃を躱しながら近づくのは骨が折れる。魔術を複数発動することは難しい。

 俺は村に2つ術をかけているし、今も剣に強化魔術をかけている。これ以上はキャパオーバーだ。


 そうだ。避けるのに時間がかかるなら、いっそ喰らいながら進むか。いくつかの魔術が体を掠めて傷つける。掠った箇所から血がながれる。足に力を入れ地面を踏み抜き急接近する。魔王が防御の魔術を使う前に剣を振る。


 魔王は魔術を発動させずに体を少し後ろに倒して俺の剣をギリギリで躱す。

 その瞬間に魔王の肩を手で強く押し完全に倒し、すかさず魔王の首の横に剣をつきたてる。


「俺の勝ちだ。」


 魔王は抵抗せずただ、じっとこちらを見ている。遠目からだとフードに隠れて見えなかったが魔王は魔物というより人間と同じような容姿をしている。

 いや、人間そのものだ。魔王は魔物じゃなかったのか。勇者と魔王はそう変わらないのかもしれないな。


 というか、この魔王何も言わない。これは、どうなんだ。話してもいいのだろうか。押し倒すんじゃなくてダメージを与えなきゃいけなかったか?


「それで、話があると言っていたな。私は負けた。話を聞こう。」


 俺の思考を遮るように魔王がそう言った。魔王の言葉に安堵する。ちゃんと勝負には勝てていたようだ。

 さて、話したいことは沢山あるが先ずは……


 「魔王。俺の復讐に手を貸してほしい。」


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