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転移

登場人物の紹介

タイキ→15歳。病気になり、異世界に転移する。運動能力は真ん中だが作戦を考えたりするのに優れる。不死身な命を使って王国を倒すために努力する。ツッコミ担当。たまにボケる。


アテ→15歳。水色髪の美少女。ある理由で王国軍を追放になる。剣の腕前はプロ。性格は優しい。ふざけてる時と真面目な時のギャップが凄い。本人はボケてる気はないが、たまにボケる。


レナルド→貧乏な農村地帯で幼い頃過ごし、家族を置いて王都に状況するものの差別を受け、王国に不満を持っている。剣の腕前はプロ級。性格が荒いが心を許すと優しい。


マイク、ミイク、ムイク、メイク→元王国軍のものたち、アテの同じ理由で追放される。4人とも戦力は物凄い。名前は似てるが血は繋がってない。

「目が覚めてよかった。タイキくん。単刀直入に言うね。君はコールドスリープが必要なんだ。家族の承認は得ているんだ。この新発見の病気。早急にワクチンを作りたいし、君からこの病気を消し去るには時間が必要なんだ。どうだい?やってくれるかい?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

時は戻り2日前の早朝。タイキに激しい腹痛、吐き気、頭痛、目、鼻、耳、口からの大量出血が襲った。母が救急車を呼び、僕は救急車に乗り病院に運ばれた。そこで、緊急手術。一命は取り留めた。それから2日後、気を失っていた僕は目が覚めた。だが、そこに待っていたのはコールドスリープであった。

意識を戻した僕の元に医師が来た。

「目が覚めてよかった。タイキくん。単刀直入に言うね。君はコールドスリープが必要なんだ。家族の承認は得ているんだ。この新発見の病気。早急にワクチンを作りたいし、君からこの病気を消し去るには時間が必要なんだ。どうだい?やってくれるかい?」

「コールドスリープ!?」

僕は状況が把握できなかった。無理もない。

「両親には会えないのですか?」

「君の両親は今医師たちとコールドスリープのことについて会議をしているよ。今呼んでくるね。」

コールドスリープのことはまだ信じられていなかったが、時間が経つほどほんの少しずつ実感してきていた。そんな様なことを考えていると両親が来た。

「タイキ!目が覚めたのね!良かった!」

僕はコールドスリープの話の空気感から母の声を聞き気持ちが落ち着いた。

「うん、ありがとう」

「で、聞いたと思うけれどコールドスリープの事お母さんと相談したんだけれど...」

父がコールドスリープの話をし始めた。

「どうかな?タイキ。起きたばっかりで状況が掴めないかもしれないけれど」

僕は自然と言っていた。

「僕、やるよ。コールドスリープ。怖いし、嫌だよだけど病気が治るなら、たった一回の血反吐などの症状だったけどまたいつ起きるかわからないし。」

するとすぐに医者が

「では、タイキくんの承認も得たと言うことなので説明をさせていただきます。今回タイキくんがするコールドスリープは10年間です。つまり、一度コールドスリープをしたら起きるのは2029年です。でも、タイキくんずっと寝てるだけじゃつまらないでしょう。コールドスリープの間タイキくんには異世界に転送してもらい、その異世界の問題を解決してもらいます。」

展開が早い。僕は疑問を問いかけた。

「ゲームみたいですね。でも、転送とはどうするのですか?また、その異世界で死んだらどうなるのですか?解決とは、何か問題のある世界なのですか?言語は?」

「転送方法は秘密です。正直言って国とかの許可得てないんで。また、異世界では死にません。不死身ですが、痛感はあります。まぁ、飛んだら色々わかると思います。言語は安心してください。」

実に危ない病院かつ、危険な医師だ。まぁ、ここだけは信じるしかないか。

次の日、僕はコールドスリープの機械の前でコールドスリープをする準備をしていた。

「じゃあ、また10年後。これ以上言うと時間ないからこれだけしか言わないけど、この15年間育ててくれてありがとう。次は25歳だね。」

僕は薄ら涙を浮かべ言った。

「おやすみなさい。私たちも10年は生きるわ!」

両親は物凄く泣いていた。ていうか、「10年は生きるわ」って10年以上生きてくれってーの。

別れの挨拶は短めにして僕はさっさと機械の中に入った。異世界の冒険が楽しみだったからなのかもしれない。


僕は異世界に無事に飛べた。コールドスリープしたと言うことだ。飛んだ先は中世ヨーロッパの様な雰囲気。商店街みたいなところなう。異世界ものあるあるである。というか、何か問題を抱えているとは何があるのかわからないほど平和な雰囲気だ。そこらへんをキョロキョロしていると水色の髪でポニーテールの僕より少し背が低くとても顔面偏差値の高い水色の服を着ている女子に話しかけられた。

「お兄さん、何探してるの?この国初めて?」

「あぁ、そうなんだ。初めてでどこに行けばいいか。わからなくて。」

「そうなんだ。どこから来たの?」

「日本っていう名前の国。」

「知らないわね。島国かしらそこらへんは覚えてないの。」

「そうそう、島国なんだ。あ、そこでこの国って何か問題抱えてない?解決するために来たんだけど。」

「解決するために来たか、結構お偉いさんなのかな。ここら辺でいうと処刑されちゃうから私の家で話そう。」

彼女は小声で言った。処刑されるということは政府が問題を抱えているのか。

「そうだ、名前言ってなかったわね。私の名前はアテ。15歳。今、王国軍を追放され無職。お兄さんは?」

王国軍を追放とは何かやらかしたのか。何かこの国のタブーに触れたとかか。そんなことを考えてたら「聞いてる?」みたいな感じで肩をトントンとしてきた。

「僕の名前はタイキ。15歳。職業は学生。同い年だな。よろしくね。

「よろしく。ガクセイって何?」

「あぁ、沢山のことを学ぶところだ。」

「問題を解決するのは職業じゃないの?」

「学んだことを糧にして社会に貢献するんだ。」

「素晴らしいわね。」

こんなようなことを話しながらアテの家に向かって行った。

アテの家は結構綺麗だ。ちゃんと片付いている。中世ヨーロッパのような街並みなのにも関わらず、水道やガス、電気がある。だが、テレビや電話はない。アテはリビング(おそらく)の椅子に座るよう僕に促し、アテも座って話を始めた。

「家、小さくてごめんね。」

「いえいえ、お邪魔してます。」

アテは真面目なトーンで話し始めた。

「この国の問題というのはね、簡単に言えば王国の汚職まみれの独裁政治で市民が反王国的なことを言うと処刑される。だからさっき外では言えなかったのよ。私が軍を追放されたのも王国の政治体制の愚痴を言ったから。農村地帯は特に酷くてね、農家の娘が軍の脅しによって売られてね。年貢が多くて生活が厳しくてね。一揆をしてもすぐに軍に鎮圧されるから運動を起こせず苦しみながら生きてるのよ。」

歴史で習った昔の日本にそっくりだった。年貢に払えず一揆を起こしたり、治安維持法のようなものがあったり。

「どうかしら?解決策はある?」

「農村地帯以外に不満を持っている人たちはいるのか?」

「いない。みんな王国が出した嘘のニュースに操られてる。知ってるのは農民と王国側の人だけ。でも、王国側の者たちは立場が上だからこの体制に不満を持ってる者はまずいないわ。私みたいな人の気持ちを持ったものは追放されているし。」

「アテ、お前はお金持ちか?」

「そこそこは持っているけど何の為に使うの?今、無職だから使われたら困るわよ。」

「アテの貯金の三割で米はどれくらい買える?」

「結構買えるわよ。で、何に使うの?」

「これを農民に食わせて元気になってもらう。そして信用を得る。そして農民たちに剣術などを教えて強くする。そして反王国軍を作り、王国軍に対抗する。」

「お米の件はわかったけれど、王国の軍には勝てないわよ。」

「いや、勝てる。この国にある武器はなんだ?」

「剣、斧、弓矢とかかしら?」

「わかった。まず、お米を買って食べされよう。」

「あ、そうだったわ。農村地帯は軍のものたちがウロウロしてるからお米はキツイかもしれないわ。」

「農民のみんなに元気になってもらって沢山の食べ物を作ってもらいたいので寄付されてもらっております、とでも言えば大丈夫だろ。まずは人集めだからな。この街にも反王国的な人がいないか調査だ。」

「どうやって?捕まって処刑だわ。」

「取材と言えばいい。本当の世論調査で王からの使者だ。忖度はしなくてもいい。って言うんだ。そしたらだいたいは言うだろ。極端に言えば本当のことを言わないと殺すと言うんだ。で、反王国的な人がいれば理由を聞く。」

「そう上手くいけば良いんだけど。」

「僕は世論調査に言ってくるからアテは米を買っといてくれ。」

僕は街で世論調査という名の反王国軍参加への呼びかけを開始した。貧乏そうな人に声をかえる。そうしたら王国にやられてる人がいるはずである。最初に結構高身長でイケメンで腰に剣を付けている服がボロボロな若い男に声をかけた。

「王国の者だが、世論調査をしているんだ。ズバリ、この王国に不満を持っているか?王国に気を使わなくていい。正直に答えてくれ。」

その男はとても低い声で言った。

「王を殺したいほど不満を持っている。独裁政治のクソ野郎。いつか取材してるお前も殺してやる。この剣でな。腕前はそこそこある。」

「それは、なぜだい?」

「役人の汚職に決まってるだろ。俺は地元がこの国で一番貧乏な村、プア村だ。俺は家族に家の財産の半分をもらい上京した。でも王都に来るとどうだ。地元が農村地帯なだけで差別だ。てめぇらの飯はどこの誰が作ってるんだって言いたくなるよ。」

「そうか、じゃあ我ら反王国軍に入らないか?騙してごめんな。王国に不満を持った者たちを集めて反王国軍に入ってもらって反乱を起こそうとしてたんだ。」

僕はつい、メンバー候補発見が嬉しくてつい大きな声を出してしまったが歩いている市民は誰も気づいてないようだった。

「是非、入れてくれ。俺みたいな浮浪者の仲間が沢山いる。そいつらにも声を掛けとく。俺の名前はレナルド。レナって呼んでくれ。明日の正午中央公園に集合だ。」

「おうよ。」

早速仲間が入る。確か剣の腕前があると言っていたな。アテの家に戻ると馬車に沢山の米俵が乗っていて家の中に置く作業をアテと数人の男がしていた。

「アテ、剣の腕前があるレナルドっていうやつとその仲間たちが入ることになりそうだ。」

「それは良かったわねっていうかその作戦でよく出来たわね。ちょっと待って今レナルドって言った?」

「うん。プア村っていうところ出身らしくて差別されるし独裁政治がどうたらこうたらって。」

「よくやったわね。」

アテは嬉しそうな声で言った。

「彼は王国側も危険人物って位置付けてたほどの裏社会で権力を持つ者よ。反社会的な動きが目立っててね。処刑しようにも捕まえるのが大変でね。約100人の軍人が彼1人を捕まえるために動員されたんだけど1人残らず彼の剣によって斬り殺されたのよ。」

普通にレナのことを凄いと思った。相当な戦力だ。100対1で全員斬り殺して勝つだと…

「凄いな。それでこの手伝ってくれてる男の人たちは?」

「あぁ、元軍のものたちよ。私と同じ理由で追放されたの。右から赤髪のマイク、青髪のミイク、緑髪のムイク、黄色髪のメイクよ。名前は似てるけど全員血は繋がってないわよ。」

ガタイがいい4人の短髪の男たち。名前にクセがあるがそれは別にいいか。

「「「「俺たちも反王国軍に入れてくれ。必ず力になる。よろしくな。」」」」

見事なハモリ。半端ないって。


この小説を読んでいただきありがとうございました。夢は本を出してみたいです。まだまだ未熟な私。これからも頑張りたいです。

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