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公爵令嬢争奪真竜対決 1

前投稿を差し替え後の投稿です。

読みづらく申し訳ありません。

今後ともよろしくお願いします。

タクミは考える。


つまり、真竜は今回の事を自分が楽しむ為の余興か何かと思ってると言う事か。

真竜と呼ばれる神に対抗しえる存在にとって、人間の考える事は余興程度なんだろうな。


「でもクロちゃん、そうすると絶対に人では勝てないと言うことなのか?」


「そうじゃ、()()()、の。しかし、タクミは人だが、神核を持つ者じゃろ? なら、力押しはまだ無理にしても、束縛術なんかは効くはずじゃよ。」


クロちゃんの答は単純だった。


「ただしの、真竜に術をかける為には圧倒的な力の差があれば強制的にでもかけられるが、先ず無理じゃ。後は、タクミの力量とか人格、神核を見せつけて真竜に従っても良いと少しでも思わせれば可能じゃと思うぞ。」


「それは、難しいですね。僕がそんな凄い人間という訳でもないですし。神核だって、パデュロス神様からのプレゼントみたいなもので、僕の本当の力と云う訳でもないですから。」


タクミがクロちゃんと話しをしていると、カルディナとルゼが不思議そうな顔をしてタクミの顔をじっと見つめていた。


「カルディナ、ルゼ、どうしたの?」


「いえ、今何か凄い話し、してませんでした?」


「何が?」


「その、神核とか、パデュロス神様に貰ったとか、です。」


タクミは二人の言葉でようやく気付いた。

そういえばこの二人にはまだ、その当たりの話しはしてなかったな。


「タクミ、一応話しておいたら。これから、本気でタクミんい付いていくのかどうかも確認しないといけないし。」


ヴェルデがタクミの耳元で小さく囁く。


確かに、このままうやむやで付き合って、やっぱり無理ですって云うのもカルディナ達には辛いだろうし、ここは早めに素性を話しておこう。


「カルディナ、ルゼちょっと真面目な話しをするから僕の前にちゃんと座ってくれる?」


タクミの言葉を聞き、冗談の類では無いことを察した二人は、タクミに寄り掛かるように座っていたのを止め、少し離れて床の上に二人並んで座りはじめた。

二人とも正座で座ると、タクミもベットを下りて、床の上に正座する。


「えーっと、何から話すか困るけどね、率直に言うとだね、僕やカーリー、ヴェルデ、フラムは神核と言うものを持っていて、簡単に言うと将来神様になる事が出来る可能性があるそうなんだ。。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


「まあ可能性があると云うだけで実際になれるかどうかは解らないんだけどね。で、その神核をプレゼントしてくださったのがパデュロス神様なんだよね。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


「前話したかもしれないけど、僕達は異世界からの転生者で、それに関わっているのが、パデュロス神様とエルカシア神なんだ。で、僕達は実際にお二人に会ってるし、その時に色々と能力とか、神核とか貰ったらしいんだ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


「ちなみに、この白狐がエルカシア神その本人ね。それこそ色々あって、僕に従属する事になったんだ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


「それでね、もし僕とだね、ちょっと恥ずかしいんだけど、その、男女間の事とかするとね君達も僕の眷属となって神様になる可能性もあるからその覚悟があるかどうか聞いておきたいんだ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


「えーと。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


「あれ?カルディナ、ルゼどうしたんだ?」


いっこうに返事の無いルゼ達。

気になったカーリーが二人の顔を覗き込む。


「タクミ君、二人とも目開いたまま気絶してるよ?」


「ええー、そんなに驚いたのかな?」


「タクミさん、もう少し柔らかく言うても良かったんじゃなかろうかの? 直球過ぎて思考が止まったんじゃろうな。」


クロちゃんに指摘されたタクミは申し訳なさそうに頭をかいていた。


「二人の事は置いといて、タッ君はこの真竜対決出て勝つつもりなんだよね?」


フラムがベットを下りているタクミを後ろから抱き着きながら聞いてきた。


「そりゃあ、その馬鹿三兄弟からカルディナを守って上げなきゃいけないからね。」


「で、タクミ君はカルディナもそうだけどルゼの事もちゃんと引き受けるんだよね?」


「そううだね。渡したくないって思っちゃったからね。」


フラムはタクミの言葉を聞くとカーリーとヴェルデにそれぞれ確認する。

三人は一緒に頷くとフラムが改めてタクミに向かう。


「それじゃ、私たちも含めてちゃんと幸せにするんだぞ。あと、もしこれからタクミに他の女が寄ってきても、私達が許可出さない限り奥さんとしては認めないからね。」


「は、はい!」


「あのー、わしはどうなんじゃろ?」


ついでとばかりにクロちゃんが自分もと聞いてくる。


「一旦保留にします。」


「えええーーーそれはつまらんではないか!」


「ごめん、まだ誰にも渡したくない!とは思ってないから。」


タクミの言葉にシュンとなるクロちゃんだが、直ぐに顔を上げる。


「なら!わしを忘れられん体にすれば問題ないの!」


タクミの眉間にシワがよる、。


「それなら私達だって負けてられないわよ!」


フラムが拳を上げて力強く宣言する。


「じゃあ私も頑張る!」


カーリーまで気合いを入れておられる。

フラムは何も言わないが、抱きしめている腕に明らかに力が入り、タクミを逃がさない状態にしていた。


「この子達もかわいそうだから、ベットの上には乗せてあげましょうね。」


「あ、そうそうこういう事もあろうかと思ってタクミの部屋のベットだけ超ワイドキングサイズのベットにしてあるからね。」


「ナイスです。ヴェルデ姉様!」


『エル、シロ、助けてくれないかな?』


『ご愁傷様です。』


『我はカーリー様には逆らえませんので。』


その晩、天国と地獄を知る事になるタクミだった。


「真竜対策は今度から一人で考えよう。」



読んで頂きありがとうございます。


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