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転生先で最強の元奥さん達?が待っている。~これはハーレムと言って良いのだろうか?~  作者: ユウヒ シンジ
第5章 ラングトン大学 始動編
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大学ライフ 女性達は語る1

女性達の話し合いが始まります。タクミをめぐるみんなの気持ちがわかるかもしれません。

「うっわー!! すっごーーーい!いんいんいん、、、」


カーリーがその大きさと豪華さに驚いて大声をだしたら、言葉が木霊の様に響き渡る。


「ヴェルデ先生!すっごいですね!! こんな大きなお風呂初めてです!!」


カーリーは、初めて入る、神話に出てくる神殿の様な浴場に感激しっぱなしのようだ。


「そうでしょう!この浴場は、王城にある王族専用の浴場にも引けを取らないと言われてるのよ! 元々、今の王城が300年前に今の場所に建造されるまでは、ここに王族が住む城があったのよ。その施設をそのまま利用したのがこれよ!」


ヴェルデが力説するとおり、浴場に入ると鉄平石と御影石で敷き詰められた床にお湯がうっすらと張られ、大理石で彩られた壁を写し、全体が鏡の様な幻想的な雰囲気を醸し出す神殿の様な浴場だった。

そして、浴槽がまた圧巻だった。

中央に一番大きな浴槽があり、縦横共、一般的な成人男性の身長を20倍位にした程の大きさをすべて大理石で作られ、その中ほどには瓶を肩に掛けお湯を注ぎ続ける女神像が立っている。

その周辺にも幾つかの小さい浴槽が、点在しそれぞれが違う色や、香りを変えた浴槽となっているようだ。

小さいと言っても、大人が10人位入っても全然問題ない程の大きさではある。


そんな大きさの浴場なので、気分が高揚したカーリーは、真っ裸で浴場内をあちこちと飛び回り、色々な物に触れ楽しんでいる。

一方ヴェルデは、小さな胸からタオルで隠し、喜ぶカーリーを眺めながら満足顔で浴槽の淵に仁王立ちしていた。

ルゼは、カーリーとは対照的に慎ましく身体をタオルで隠し、少し恥ずかしそうに皆の後について入ってきていた。

そしてなぜか、フラムとクロちゃんまでもが一緒にいた。

フラムは18才という事と、つねに冒険者として鍛えているため、余計な贅肉の無い引き締まった身体になぜか胸だけはちゃんと適度に脂肪が育ち存在感を示していた。

クロちゃんは、カーリーと一緒で真っ裸なんだが、これは目に毒だ。

20代前半の設定なんだろけど、出るとこ引っ込むところが理想的過ぎて、同性でさえ引き寄せられるだろう完璧なプロポーションを見せつけていた。

後は、エルが何食わぬ顔で湯舟の上を漂っていた。


「さて!ここに集まってもらったのは、鬼退治の労を労う為もあるのだが、それよりも私たちのこれからの事を考える為もあるのよ。」


どこか明後日の方向に指をビシッと向けながら言い切るヴェルデ。


「その前に汚れた身体を洗ってから湯舟に浸かり、それから話しましょう。」


そう言い終わるとヴェルデは近くの洗面場に移動して身体や頭を洗い出す。

みんなもそれに従い洗い出すが、その間も、勝ったの負けただのと争っていたり、美容法についてレクチャーがあったりと賑やかに時間を過ごしていた。

そして一通り身体も洗い終えると、みんなが大浴槽の方に向かい、身体を湯舟につけるのだった。


「さてと、まずは私から話をするわね。」


ヴェルディが浴槽の淵に座り、足だけを湯舟につけながら話し出す。

ちなみに、湯舟に浸かる時はこちらでもタオルを浸けるのは御法度のようで、ヴェルデもタオルは腰の前を隠す程度となっています。


「あ、一つ言い忘れてた。」


何かを思いついたのか、ヴェルディが一言付け足す。


「何故、グランディール会長までここにいるんです!?」


ヴェルデが指を指し示すその先には、湯舟に腰までつけ、堂々とした態度で座っているグランディール会長の姿があった。


「あら、私ここの生徒なんですよ? 居て、可笑しいですか?」


「べ、別にいけないとは言ってないぞ。」


正論に何も言い出せないヴェルデ。


「冗談です。本当は、貴女達に今日の事について色々聞きたかったからよ。どう、見ても尋常じゃないもの。」


ヴェルデはどうしたものかと悩む。

会長、カルディナ・グランディールは、公爵家の長女という本当はこんな気さくに話しかけれる様な立場の人間でないのだが、カルディナ本人がそれを嫌がり、どんな階級の者でも対等に話すようにしているちょっと変わり者貴族だ。

とはいえそういう立場もあり、実質この大学を指揮っているのは会長であり、大学の上層部に対して意見が言える会長には、ある程度知ってもらっていた方が、色々と便宜を図ってもらえるのではないかと考え、話す事にした。


「会長、いえ、カルディナ。今から話す事は他言無用にして頂戴。あたし達もなるべく騒動には巻き込まれたくないし、それにあの鬼の件は、タクミも気にしていて何か嫌な予感がするらしいのよ。なので、私たちの事や鬼の件は当分知らなかった事にしておいて。これは、ルゼにも当てはまるので、知らなかった事で通してね。」


半ば強制的な感じでお願いすると、カルディナ・グランディール会長は快く承知してくれた。

ルゼも特に異義はないみたいだ。

それを確認したヴェルデは、小さく頷く。


「それではまず!私とフラム、そしてカーリーは、もう人妻なんです!」


おい!まずそこから話すんかい!!

読んで頂いてありがとうございます。

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