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転生先で最強の元奥さん達?が待っている。~これはハーレムと言って良いのだろうか?~  作者: ユウヒ シンジ
第5章 ラングトン大学 始動編
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大学ライフ 2

「それでは、本年度のラングトン大学の入学式を滞りなく終了した事を宣言致します。続いて、本年度の院生に合格した者、壇上に上がるように!」


教会のような高い天井にいたるところにガラス窓やステンドグラスが配置された講堂にラングトン大学の生徒並びに教職員全員が集まり、入学式を執り行われ無事終了した。

そして今からは院生の合格者のお披露目がされようとしていたのだけど、僕たちも上がるのかな?

会長が壇上の真ん中に設置してある式台に立ち、僕達をそこから見下ろしていたのだけど、先程の新院生集合の合図があった後、僕たちに向けて壇上に上がれと手招きをしているのが判った。


「あ、やっぱり上がるんだ。」


ため息を一つついた僕は、カーリーとルゼと共に他の新院生と共に壇上にへと向かった。

ちなみにエルとシロはそれそれの寮の部屋で休んでもらっている。

連れて来たら騒ぎになるかもしれないし、いざって時には召喚すれば良いだけだからあね。

僕達は院生の先輩方30人くらい居るだろうか?

その後ろに付いて行くように言われ、最後尾を三人で並んで歩いて行く。

けど、カーリーとルゼが、何故だかソワソワして落ち着かないみたいだ。


「カーリー、ルゼ、どうしたの? 具合でも悪いの?」


小声で僕がカーリーの耳元で囁くと、カーリーの顔が少し赤くなっているのに気付いた。

ルゼも何か気にしているのか落ち着きがない。


「二人とも熱でもあるの?」


「ううん、違うの。」


もの凄く小さい声でカーリーが僕に話してくれた。


「この制服なんだけど・・」


「制服がどうかした? とってもカーリーに似合ってるし、ルゼもシスターの制服も良いけどこっちの制服も可愛くて二人とも良く似合ってると思うんだけど?」


僕が素直に答えると、ますます顔が赤くなった様な気がした。


「あ、ありがとう。タクミ君にそう言ってもらえるのは凄く嬉しいんだけどね。」


「えへへ、タクミはんに、そう言われると嬉しいですね。」


実際二人ともよく似合っていた。

全体にもの凄く軽そうな生地でシッカリと縫製された深い青色にシロの立てラインが入り、胸元から肩口に大きめの衿と胸の中央に淡いピンク色の大きなリボンを付けた、いわゆるセーラー服によく似たデザインだった。

実際はこの上に足の膝近くまで有る、男女とも羽織るのだが、こういう式典ではそれは直用しないのが正式なのだそうだ。

でも、これの何が気になるんだろうか?

それにやたらとスカートの後ろを手で引っ張るような仕種をしているような?


「これね、スカートがちょと短過ぎじゃないかな?」


「私なんか、今までシスター服でしたさかい余計、短いのに意識してしもうて。」


恥ずかしそうに僕に聞いてくる。

んー?どうだろう?


「ルゼは確かにシスターの制服はスカート長いから余計にそう思うのかもしれないけど、カーリーは、いつもの冒険者ルックの方が短いような気はするんだけど?」


「あれは良いの、前も言ったけど認識疎外の魔術が施してあるから、他人が見ようと思っても真っ黒で見えなくしてあるから!」


あーそう言えばそんな事言ってたな。

たしか、僕以外は・・・今、思い出したらもの凄く恥ずかしい。


「それで、これはね、まだ貰ったばかりで、その、認識疎外の魔術をかけていないの。」


小さな声で、でもシッカリと僕に訴えてくる。


「つまり、その、なんだ、パンツが見えてしまいそうだと。」


恥ずかしそうにカーリーとルゼが小さく何度も頷く。

そう言えば、新入生の女子はカーリーやルゼと同じ仕種をしているし、先輩方は平然としているな。

ん?壇上に近い前列の男共は、何か不自然に膝を曲げてないか?

顔もにやけてるし。

これは毎年恒例行事みたいなものか?

僕も男だし、そういう欲求が無いとも言えない。

けど、カーリーのパンツを他の男に見せるつもりは毛頭ない!

だいたいこの学校の教師はどう思ってるんだ?

そう思って壇上近くの席に座る教職員や来賓の役人の男共は椅子を少し引いて前屈みでこっち見てるよ!

エロジジーばっかだなおい!


『ヴェルデ!ちょっと聞いて良いか?』


念話で多分この講堂にいるであろう、もう一人の僕の元奥さん兼許婚で、この大学の教師をしている、ヴェルデに聞いて見ることにした。


『タクミ?何かあった?もしかしてお腹痛くなった? 待ってて、今直ぐ駆けつけて介抱してあげるから!』


『こらこら、まず人の話を聞いてからにしなさい。』


『だって、タクミってこういう人が集まる所で何かするとき決まってお腹壊してたじゃない。』


いつの話だよ。


『そんな前世の事はどうでもいいの。今、聞きたいのは、この学校の女性との制服って誰かの趣味で、わざとスカートとか短くしてないか?って事なんだけど。』


『ああ、判った? この大学の学長の趣味だよ。頭はいいし、魔術の力も王国屈指の実力者なんだけど、若い子が好きでね、覗きが趣味なんだよ。』


簡単に言うなよ。

そんなの前世だったらセクハラで訴えられてクビだよ?


『よくそれでクビにならないな。』


『まあ、広い意味でこの世界、弱肉強食だからね。強いものが勝つ、なんだけど防衛手段をしちゃいけないなんて法律もないから、私が開発した学長探知魔道具を全女性とに渡してあるから、後で新入生分とカーリー達にもあげるからね。』


学長ってどんな人なんだ?

まあいいや、それより今はカーリー達の事だ。


『それは判った。ただ、今はカーリー達のスカートの中が学長達に狙われてるのをどうにかしないと。』


『それは、私もこの場ではどうしようも無いわよ。頑張って、自己防衛してね。』


『そんなあああ!』


念話を聞いていた、カーリーが情けない声を出していた。

ここは僕がなんとかしないといけないよな。

読んでいただいてありがとうございます。

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